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24年度新入社員「就職活動をやり直したい」と考える人が約4割、その理由は? ジェイック調査

2024.08.28

株式会社ジェイック(本社:東京都千代田区、代表取締役:佐藤剛志)は、同社が提供する新入社員研修の受講者に対して「就職活動をやり直したいと考えたこと」についてのアンケートを実施し、その結果を発表。就職活動をやり直したいと考えた経験や、やり直すなら何を重視するかを明らかにした。

調査概要

◆調査名称:新入社員研修「就職活動をやり直したいと考えたこと」についてのアンケート
◆調査対象:株式会社ジェイックが提供する新入社員研修の受講者
◆調査機関:株式会社ジェイック調査
◆調査方法:Webアンケート
◆調査期間:2024年7月2日~7月8日
◆回答者数:269名    
◆出典:2024年度の新入社員に「就職活動をやり直したいと考えたことはあるか」を調査(株式会社ジェイック)

39%の新入社員が「就職活動をやり直したい」と考えた経験あり

39%の新入社員が「就職活動をやり直したい」と考えた経験あり

今回の調査では「入社から今日まで、就職活動をやり直したいと考えたことはありますか?」と質問。その結果「1回もない(61.0%)」「1、2回はある(29.4%)」「3回以上ある(9.6%)」と、過半数が一度も就職活動をやり直したいと考えていない一方で、約4割は1回以上考えた経験があることが明らかになった。

さらに、上の質問で「考えたことがある」と回答した人に、「就職活動をやり直すなら、なにを重視しますか?あてはまるもの2つを選択してください」と質問。その結果、「仕事内容(55.2%)」「給与(39.0%)」「福利厚生(22.9%)」「勤務地(20.0%)」「社風や社員の雰囲気(15.2%)」「働き方の柔軟性(リモートワークや副業可など)(14.3%)」などが上位にあがった。

就職活動「やり直したい」と感じたのはどんな時?

同じく「1、2回はある」「3回以上ある」と回答した人を対象に、就職活動をやり直したいと感じたのはどのような時かを、自由記述で尋ねた。

仕事内容や業務について
・業務内容が思っていたことと違ったとき
・自身の適性と仕事内容が合っていないと感じたとき
・やりたいこととのズレを感じたとき
・自分が希望する配属先にいけなかったから

職場環境や待遇面について
・会社の雰囲気が良くないと感じたとき
・慣れない環境にきついと感じてしまったとき
・給料面や休日の日数など、もっと良い会社があったと感じるとき

キャリアや、他業界・他社への興味について
・自分のキャリアや将来のビジョンについて考え直したいから
・自分の成長スピードが遅いと感じるとき
・もっと上を目指したいと思ったから

まとめ

入社から3カ月が経過したタイミングで実施された本調査。その時点で約4割が何らかの後悔や不満を抱えている様子がうかがえる調査結果となった。特に仕事内容や配属先のミスマッチ、待遇への不満などが要因となっているようだ。

これらの結果からは、採用活動を行っていく中で、リアルな情報が十分に提供されていない可能性が推察される。自社の魅力を伝えようとするあまり、いいところだけを発信していないだろうか?

どれだけいい人材を獲得できたとしても、実際に入社して感じるギャップが大きければ、早期離職へとつながりかねない。厚生労働省が発表したデータ(※)によれば、2021年度新入社員の就職後3年以内の離職率は新規高卒就職者で37.0%、新規大卒就職者で32.3%と報告されている。採用担当者は改めて、学生らに向けて発信する情報に過不足がないか見直す機会としていただきたい。

新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します(厚生労働省)より