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BPO導入率は約2割も、導入企業の8割以上が高い効果を実感 パーソルビジネスプロセスデザイン調査

2024.09.27

パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社(東京都江東区、代表取締役社長:市村和幸)は、BPO(Business Process Outsourcing:ビジネス プロセス アウトソーシング)導入の計画・検討・選考に関わる1268名の経営層または管理職を対象に、「BPOに関する実態調査」を実施。BPO導入企業では高い効果を実感する声が挙げられる一方で、さまざまな理由から導入率は約2割にとどまっていることが明らかとなった。

※BPO:企画・設計から運用まで業務プロセスを一括して外部企業に委託するアウトソーシングの一種

調査概要

調査期間:2024年8月16日~8月20日
調査対象:経営層または管理職でBPO導入の計画・検討・選考に関わる会社経営者/役員/管理職、公務員・団体職員で管理職
有効回答数:1268名
調査方法:インターネット調査
調査会社:株式会社クロス・マーケティング
パーソルビジネスプロセスデザイン調べ(BPOに関する実態調査)
※各回答の構成比は小数第2位を四捨五入して算出しているため、合計が100%にならない場合がある

BPO導入の目的は「経営戦略/成長戦略の一環」がトップ

BPO導入の目的は「経営戦略/成長戦略の一環」がトップ

本調査ではまずはじめに、BPOの導入状況について質問。その結果、22.6%(287名)が「企画設計から業務運営まで一括してアウトソーシングしている(BPOを導入している)」と回答。「BPOとまではいかないが、業務運営のみアウトソーシングしている」が31.8%、「BPOとまではいかないが、企画設計のみアウトソーシングしている」が12.5%となった。

BPO導入企業における目的と、得られた効果の上位は次の通り。
【BPOの導入目的】
第1位:「経営戦略/成長戦略の一環として経営資源をコア業務へ集中させるため(53.7%)」
第2位:「固定費を抑制した流動的な経営/事業活動を行うため(39.7%)」
第3位:「スピード経営を行うため(31.7%)」

【BPOの導入効果】
第1位:「経営戦略/成長戦略の一環として経営資源をコア業務へ集中させるため(59.9%)」
第2位:「固定費を抑制した流動的な経営/事業活動を行うため(37.6%)」
第3位:「スピード経営を行うため(32.4%)」

また、BPOの導入により「経営効率が向上した」「満足している」という回答は共に8割以上であり、BPO利用継続・拡大の意向を持っているとの回答も8割を超えたことが報告された。

また、BPOを導入していないと回答した981名を対象に、導入していない理由について質問。「外部委託する業務範囲の特定・切り分けが難しい(32.6%)」「業務プロセスの可視化・標準化が不十分で業務の切り離しが難しい(24.3%)」が上位に挙げられている。

まとめ

企業の業務プロセスを外部企業に委託するBPOには様々なメリットがあり、多くの企業で人材不足が課題となる中、その重要性は今後高まっていくことだろう。今回の調査でも実際に導入している企業からは高い効果を実感する声が多く寄せられている。一方、BPO未導入企業においては、業務の切り分けやプロセスの標準化の難しさが導入の障壁となっているようだ。

オフィスのミカタではBPO市場の概況や、活用する際の注意点などをまとめている。あわせて参考にしていただきたい。

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