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内定時に配属先を知りたい学生は8割、一方でジョブ型採用は未導入企業が多数 i-plug調査

2024.10.03

新卒オファー型就活サービス「OfferBox(オファーボックス)」を運営する株式会社i-plug(本社:大阪市淀川区、代表取締役 CEO:中野智哉)は、2025年卒業予定学生(以下:25卒学生)を対象にアンケートを実施。入社後の配属先について、学生の希望と企業の実態などを明らかにした。

調査概要

25年卒学生対象(2024年調査)
・調査期間:2024年9月3日〜9月5日
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:OfferBoxに登録している2025年卒業予定の学生
・有効回答数:246件

出典元:株式会社i-plug
※構成比の数値は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、個々の集計値の合計は必ずしも 100%とならない場合がある

選考・内定時点で配属先を知りたい学生が約8割

選考・内定時点で配属先を知りたい学生が約8割

本調査では「Q1. 選考・内定時にすでに配属先の部署を知らせてほしいですか?(単一回答/学生対象)」との質問に80.1%の学生が「はい」と回答している。同社によると、これまでの同様の調査結果と比較して、昨年の24卒学生から0.5ポイント、一昨年の23卒学生から約5ポイント増加したという。

また「はい」と回答した理由としては「入社までに配属先の部署を知ることで、働くイメージを持ちたいため(73.6%)」「入社までに配属先の部署を知ることで、心の準備ができるため(59.4%)」が上位に挙げられたことが報告されている。

配属先決定による転職志向への影響と希望部署への配属のために取り組んだこと

配属先決定による転職志向への影響と希望部署への配属のために取り組んだこと

続いて本調査では「Q3. 入社後、配属先が希望以外の部署・職種となった場合、転職を考えますか?(単一回答/学生対象)」と質問している。その結果「すぐ考える」と回答した25卒学生は9.8%と1割に満たなかったことが判明。7割以上の学生が「わからない」「2-3年後に考える」と回答したという。

次に「Q4. 希望部署に配属されるために取り組んだこと、取り組む予定のあることはありますか?(複数回答/学生対象)」との質問には「特に何もしていない(39.0%)」が最多の回答となったことが報告された。次いで「人事に希望を伝えた(35.4%)」が続いたという。

ジョブ型採用は7割以上が未導入

ジョブ型採用は7割以上が未導入

さらに本調査では、企業を対象に「Q5. 新卒採用における「ジョブ型採用」導入について、もっとも近いものを選択してください。(単一回答/企業対象)」と質問。「導入しない(37.6%)」「未定(36.1%)」と、未導入の企業が多い実態が明らかになった。

「ジョブ型採用は導入しない・未定」と回答した理由としては「内定出しの時点では、配属部署を決めることが難しいため」が最多の35.8%であったことが報告されている。

まとめ

多くの学生が早期の配属先決定・通知を望んでいるものの、内定を出す段階で配属を決めることは難しいと考える企業が多いようだ。学生らの希望からは、ジョブ型採用の導入が採用活動に好影響をもたらす可能性があると推察される。

ジョブ型採用には求職者側にも企業側にもメリットがある一方で、企業としては配置転換や職務追加などが柔軟に行えないというデメリットもあり、慎重な検討を要する部分もあるだろう。他社での導入事例なども参考にしながら、今後の導入について改めて検討してみてはいかがだろうか。