就活生の約3割が連絡を理由に選考辞退 企業からの適切な連絡頻度や内容とは?No Company調査
株式会社No Company(本社:東京都港区、代表取締役:秋山真)は、採用活動の早期化、長期化に伴い、企業から学生への連絡の重要性が増しているとして、就活生への連絡に関する調査を実施。就職活動中に学生が感じた企業からの良い、あるいは悪い連絡頻度、内容、方法を明らかにした。
調査概要
調査時期:2024年7月16日~23日
調査方法:インターネット調査
対象エリア:全国
調査対象:20~25歳、会社員・公務員・学生のいずれかで「内定先が確定している」「就職済み」と回答の方
有効回答数:170
出典元:No Company、「就活生が望む企業の適切な連絡(頻度・内容・方法)調査」を実施。約30%の学生が “連絡を理由” に選考を辞退(株式会社No Company)
※設問ごとの有効回答数を「N=170」で記載
企業との連絡期間は半年以下が多数 約3割は連絡を理由に選考辞退
本調査ではまずはじめに、学生が就職活動において1社と平均どのくらいの期間連絡を取り合っているのか質問。その結果「数日から数カ月(47.1%)」「数カ月から半年(31.2%)」とを合わせた78.3%が半年以下の回答であったという。
また「就職活動をする中で企業からの連絡(※)が面倒に感じたことはありますか?」との質問には「感じたことがある(24.7%)」「多少感じたことがある(38.2%)」を合わせた62.9%の学生が、企業からの連絡を面倒に感じたことがあることが判明。さらに「企業からの接触頻度や連絡の内容が嫌で応募や選考を辞退したことはありますか?」との質問には、27.1%が「はい」と回答したことが報告された。
具体的には「説明会や次回選考に進むことを促す連絡(24.1%)」「HP更新など採用情報に関するお知らせ(18.2%)」「自身の近況を伺う連絡(11.2%)」などを面倒に感じる人が多いことが判明している。
(※)エントリー済みの企業が学生に行う連絡
就活生が望む連絡とは?
同じ会社からの連絡が多すぎて面倒だと感じた時期は「本選考のエントリー前(22.9%)」「インターンシップの参加後(20.6%)」が多く選ばれた。
また、就職活動の各期間において、学生にとって好ましい企業からの連絡頻度はどのようなものなのかを尋ねる項目では、学生らが「自身にとって必要な情報はすぐに欲しいけれど、自分からの回答は静かに待っていて欲しい」と考えている様子が推測できる。選考中は週1回など頻繁に連絡が欲しいと考える人が多く、それ以外のタイミングでは月に1回程度の連絡を望む人が多いようだ。
就活生が上手に感じた連絡のポイント
本調査結果を見ると、就活生のうち39.4%が企業からの連絡について「良い(上手い)」と感じた経験があることがわかる。具体的な内容としては、下記のような点に好印象を抱いたようだ。
【連絡頻度】
・メールでの簡単なやりとりで済んだ
・返信速度が早く、やり取りの回数が少なかった
・連絡がしつこさを感じさせない適切な頻度だった
・学校生活に配慮して、こちらの都合に合わせた頻度で連絡をくれた
【内容】
・連絡内容が必要最低限だった
・重要な連絡だけをしてくれた
【連絡方法】
・LINEでの連絡が便利だった
まとめ
本調査では就職活動における企業から学生への連絡が、選考辞退を招く要因の一つとなり得ることが示唆された。エントリー前後で望む頻度や内容も異なるため、それぞれの期間に合わせた対応が求められそうだ。
採用難度が上がる中での採用活動の早期化・長期化で、学生と頻繁に連絡を取らなければという焦りを抱いている担当者もいるだろう。しかし、1回の連絡の質を高め、適切な頻度を保つ方が、良い結果への近道なのかもしれない。