「5年前よりチーム運営が難しくなった」との声が4割超　ヌーラボ調査

株式会社ヌーラボ（本社：福岡県福岡市）は、全国のビジネスパーソン1200人を対象に「現代のチームが抱える課題と、成果を上げるために重視すべきこと」について、調査を実施した。

調査概要

調査対象：社会人歴6年目以上で、普段の業務で社内・社外と共同でプロジェクトを進めることがあるビジネスパーソン
調査手法：インターネットリサーチ
調査期間：2024年8月29日～9月2日
有効回答数：【本調査】1200サンプル
調査実施機関：株式会社ネオマーケティング
出典元：6割が「チームとしての成果を求められるようになった」と回答 ～多様なメンバーで成果を最大化するチームワークマネジメントが重要に～（株式会社ヌーラボ）

「5年前に比べ、チーム運営が難しくなった」その理由は？

同社は現代のビジネス環境において、異なる部署や社外メンバーが関わる業務が増加し、プロジェクトの複雑さがこれまでにないレベルに達していると指摘。本調査では「5年前と比べてチームワークを醸成して仕事をすることが難しくなった」との回答が43.8%に達したことを報告している。

チームワークが難しくなった理由としては「一緒に働くメンバーの価値観が多様化している（54.2%）」「対面で会ったことがない人との業務が増えた（34.8%）」「多様なスキルを持つメンバーと働く機会が増加した（30.0%）」などが上位に挙げられたという。

求められるスキルが変化？課題の上位は？

同社よると「5年前と比べて仕事において自分に期待されるスキルが変化した」との回答は、56.8%と約6割に迫っている。さらに、特に現代のビジネス環境で求められているスキルとして「複数のメンバーとコミュニケーションを取りながら仕事をする（62.0%）」「チームとして成果を上げる（60.1%）」「非定型的な業務・プロジェクト型業務への柔軟な対応（59.5%）」が上位に並んだことが報告された。

同社はこれらの結果について、個人の成果以上にチーム全体のパフォーマンスが重要視される時代へとシフトしている実態を示していると解説した。

また「チームで働く上で課題に感じていること」に関する質問では「モチベーションの維持（39.2％）」「チームワークの醸成（26.4％）」「共通の目標や方向性をすり合わせること（26.3％）」「役割や責任の分担が不明確になりがちなこと（23.3％）」が上位回答となっている。

まとめ

多様な働き方の実現とともに、チームのメンバーが同じ環境に全員揃わないことも多くなっていることだろう。そうした中でチームワークを醸成することについて、多くの人がこれまで以上に難しいと感じているようだ。

チームマネジメントは生産性向上やイノベーションの創出において重要な役割を担っており、さらには離職防止にもつながる。効果的なチームマネジメントを行っていくためにも、今のチームの課題を知り、早期に解決を図っていくべきだろう。