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デジタル化による成功の鍵は人材育成?効果と課題が明らかに SMB調査

2025.01.08

株式会社SMB(所在地:愛知県知多郡東浦町、代表取締役社長:廣瀬修)は、経営者と管理職を対象に「社内デジタル化による効果と課題」に関する調査を実施した。従来のアナログな業務プロセスやシステムでは対応が難しいことが多くなり、さまざまな企業でデジタル化が進められる中、どのようなメリットや課題があるのかを明らかにしている。

調査概要

「社内デジタル化による効果と課題」に関する調査
調査期間:2024年12月19日~2024年12月20日
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1022人
調査対象:調査回答時に経営者と管理職であると回答したモニター
調査元:株式会社SMB
モニター提供元:PRIZMAリサーチ
出典元:株式会社SMB

デジタル化推進の目的と背景

デジタル化推進の目的と背景

本調査ではまずはじめに「現在、どのような業務でデジタル化が進められていますか?(複数回答可)」と質問。回答の上位には「文書管理(57.1%)」「勤怠(52.4%)」「スケジュールや予約状況の管理(52.0%)」が並んでいる。

次に、デジタル化を進める理由について尋ねる項目では「業務効率と生産性の向上(58.0%)」「情報の共有(33.9%)」「データ活用による経営判断の迅速化(33.2%)」が上位に挙げられたという。

続いて同社は「デジタル化を進めるために導入したシステムツールについて、選定のポイントを教えてください(複数回答可)」と質問。「使いやすさ・操作性(55.4%)」「セキュリティの高さ(38.2%)」「サポート体制の充実度(31.2%)」といった声が多く寄せられたことを報告している。

デジタル化が本格稼働するまでの期間としては「1~2年未満(32.1%)」「2~3年未満(20.4%)」「6か月~1年未満(18.7%)」が多いようだ。

デジタル化の障壁と得られた成果

デジタル化の障壁と得られた成果

続いて本調査では「デジタル化を進める上で、最も障壁となったことを教えてください」と質問。「導入によるワークフローの変更(17.4%)」「専門人材の不足(17.4%)」「導入したシステムへの新たな課題対応(14.2%)」「運用/使用方法の説明(13.5%)」が上位に並んでいる。

また「デジタル化によって得られた最も大きな成果やメリットを教えてください(上位3つまで)」との質問には「業務プロセスの効率化(43.8%)」「業務効率化によるコスト(人件費)削減(36.1%)」「エラーやミスの軽減(20.3%)」との回答が多く寄せられたという。

同社はさらに「デジタル化を進めたことで、どの程度業務が効率化されたと感じますか?」と質問。回答が多かったのは「50~70%未満(24.4%)」「30~50%未満(29.1%)」「10~30%未満(26.9%)」となっている。

デジタル化を進めたことによる、従業員の残業時間の変化としては「とても減少した(11.0%)」「やや減少した(48.2%)」と、約6割が減少を実感しているようだ。

デジタル化を進めた後の課題と解決策

デジタル化を進めた後の課題と解決策

次に同社は、デジタル化を進めた後に課題だと感じていることについて調査。「社員のスキル不足(34.3%)」「コストの増加(29.8%)」「業務プロセスとの不一致(28.1%)」が多く挙げられたことを報告した。

また「課題を解決するために、どのようなシステムツールがあるとよいと思いますか(複数回答可)」との質問に対しては「シンプルな情報表示(43.4%)」「カスタマイズしやすい(39.3%)」「直観的・簡単に操作できる(39.1%)」との回答が多く寄せられたという。

まとめ

デジタル化によって多くの企業が業務の効率化や残業時間の減少といったメリットを得ている一方で、デジタル化を進めた後にもスキルやコストなど、様々な課題が生まれているようだ。導入に際する障壁としても専門人材の不足が挙げられており、デジタル化を成功させる上で人材は大きなキーとなっていることがわかる。

デジタル化を今後さらに推進していくためには、社員のスキル向上や専門人材の採用などに注力する必要がありそうだ。本調査では半数以上の企業が1年以上3年未満の時間をかけてデジタル化を本格稼働させている。これから取り組む企業は参考にしていただきたい。