利用実態調査で判明した業務システムへの不満点と満足点 ベイジ調査

株式会社ベイジ(所在地:東京都世田谷区、代表:枌谷力)は、業務システムの利用者約1000名を対象に業務システムの利用実態に関する調査を実施した。近年、多くの企業が業務効率化のために様々な業務システム/SaaSを導入する一方で、期待した効果が得られないケースも少なくないと同社は指摘。そこで本調査を実施し、業務システムが使いにくい原因と解決策を探った。ここでは業務システムに対する不満点と満足点に注目して、調査結果の概要をお伝えする。
調査概要
年齢:20~69歳
属性:日常で何らかの業務システム(社内システム)を利用している方
サンプル数:1033人(全国)
実施時期:2024年1月29日~2月3日
調査方法:インターネットリサーチ
出典元:1,000人の利用実態調査からみえた、業務システムが使いにくい原因と解決策(株式会社ベイジ)
業務システムに約半数が満足 使いにくいと感じるのは?

本調査結果を見ると、約半数の51.9%が「業務システムに満足している」と回答している。明確に「満足していない」と回答した人は11.3%(「あまり満足していない(7.6%)」「満足していない(3.7%)」)であったという。なお、導入が成功だと思った理由としては「業務の効率化に成功した(56.1%)」がトップに挙げられている。
同社は「業務システムに不満を感じる点」についても調査しており、上位には「動きが遅い(システムの応答時間が長い)(10.0%)」「カスタマイズができない(9.0%)」「操作が難しい(直感的に操作ができない)(8.2%)」「システム間の連携が悪い(8.1%)」「検索の使い勝手が悪い(7.7%)」といった項目が並んでいる。
逆に「業務システムに満足を感じる点」の上位回答は「業務効率化につながっている(23.8%)」「操作が簡単(19.8%)」「入力項目がシンプルで分かりやすい(19.2%)」「必要な機能が充足している(17.9%)」「メニューが分かりやすい(17.6%)」となっている。
同社はさらに「業務システムを使いこなすために欲しいサポート」についても質問。TOP3の回答は「マニュアル(49.7%)」「ヘルプ機能(31.6%)」「チャットで質問(29.6%)」であったことが報告された。
まとめ
本調査では大半の人が業務システムの導入に満足しており、特に業務の効率化に対して効果を感じている人が多い現状が明らかになった。一方で動作の遅さや自由度、操作性に対する不満は多く挙げられており、導入の際にはこれらに注意してシステムを選定すると良さそうだ。
業務プロセスの標準化や自動化によるエラーの削減による業務効率化に効果が期待される業務システム。AIやクラウドの活用も進み、さらなる進化が見込まれる。その効果を十分に得られるよう、自社のニーズに適切なシステムの選定を行っていただきたい。また、既存システムに改善すべき点がないか、導入後の確認も重要だろう。