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リスキリング実施にあたって助成金を活用する企業が約7割 ヒューマン調査

2025.01.24

教育事業を展開するヒューマンアカデミー株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:今堀健治)は、政府が5年間で1兆円の投資を行うなど国をあげてリスキリングを支援するなか、日本企業のリスキリングの状況や取組について人事・研修担当者300名を対象に調査を実施。リスキリング実施における助成金の活用状況などを明らかにした。

調査概要

調査方法:Webアンケート
調査期間:2024年12月16日~12月20日の計5日間
対象地域:全国  
調査対象者:民間企業に勤める人事・研修担当者 
回収件数:300件  
回答者が勤務する会社の従業員数:1000名未満37%、1000名以上63%
ページ数:全14ページ
出典元:企業におけるリスキリング動向調査〜助成金活用で加速する人材育成〜(ヒューマンアカデミー株式会社)

リスキリング実施に約7割の企業が助成金を活用

リスキリング実施に約7割の企業が助成金を活用

本調査結果を見ると、リスキリングに取り組む際に助成金を「利用している」と回答した企業は68%と高い割合を示している。そのうちの89%が厚生労働省の「人材開発支援助成金」を利用していることも判明。政府による支援策は企業に広く浸透しているようだ。

本調査では続いて、助成金活用における課題について質問。回答の上位には「申請時の提出書類が多く、煩雑・面倒(41%)」「支給要件が厳しい(39%)」「申請を行うための人手が不足(34%)」などが挙げられており「特になし」と回答した企業は15%にとどまったという。本結果からは9割近い企業が助成金の活用に何らかの困難を抱えていることがわかる。一方で「要件を満たさず適用外となってしまう」との回答は10%となったことから、申請時の困難はあるものの、制度自体は多くの企業で利用できる内容となっていることが推察される。

また、助成金申請時の相談・サポート先としては「研修・教育関係の民間企業(71%)」「厚生労働省・労働局(69%)」「専門家(社会保険労務士等)(68%)」が多く挙げられている。「相談していない・サポートを受けていない」と回答した企業はわずか3%で、ほとんどの企業が申請にあたって外部支援を受けていることがわかった。

まとめ

デジタル技術の進歩や働き方の多様化が進む中、必要とされるスキルにも大幅な変化が起きており、リスキリングの重要度は増している。本調査結果からは、リスキリングに取り組む際には多くの企業が政府による支援策を活用していることがわかった。

本調査で約9割が利用していると回答した「人材開発支援助成金」は、企業の新規事業開始やDX・GX化など新たな分野で必要となる知識や技能を従業員に習得させる訓練経費や賃金の一部を対象としたもの。今後リスキリングの実施を予定しているのであれば、活用を検討してみてはいかがだろうか。

参考:人材開発支援助成金(厚生労働省)