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企業間の「贈りもの」求めるのは「本気」のギフト? tetote調査

2025.01.30

ノベルティ事業を展開する株式会社tetote(本社:横浜市、代表:三浦雄司)は、企業間における贈答文化に関する全国調査を実施。従来の形式的な贈答文化に対する否定的な見方が強まる一方で、人々の贈り物への意識は依然高く “コミュニケーションツールとしてのギフト”へのニーズが高まっているという結果を報告した。

アンケート概要

総回答数:200名(20〜60代の男女、各年代約40名ずつ)
調査方法:インターネット調査 (freeasy)
調査エリア:全国
調査対象:企業間取引におけるギフト授受経験者
調査実施日:2024年12月
調査・分析:株式会社tetote
出典元:「義務ギフト」はもうやめたい!?「法人ギフトのホンネ調査」を実施しました(株式会社tetote)

贈答文化「廃止すべき」が約7割

贈答文化「廃止すべき」が約7割

本調査では企業間の贈答文化について「廃止すべき(24.5%)」「どちらかというと廃止すべき(41.5%)」と、合計66%が否定的な見方を示したことが報告されている。

一方で、現役デジタル世代の20代では「残すべき(56%)」が「廃止すべき(44%)」を上回ったという。81%が「廃止すべき」と回答した50代とは対照的な結果となっている。

贈答文化を廃止したい理由としては「手配やお礼をするのが面倒(45%)」「義務的で気持ちがこもっていない(36.5%)」などが上位に。形式的な贈答システムへの不満があるようだ。

また、法人ギフトを受け取った後の変化としても「お返しへの負担(26.5%)」とネガティブな声が多く寄せられ、さらに最も多かったのは「変化がなかった(39.5%)」という声だったという。実体験による“煩わしさ”や“手応えのなさ”が影響し、中高年を中心に廃止派が多数となったと読み取れる。

贈答文化を「残したい」理由と本当に望む贈りものの形とは

贈答文化を「残したい」理由と本当に望む贈りものの形とは

贈答文化を残したい理由としては「ご挨拶や感謝を伝える機会(42%)」「関係性を構築、確認できる(29%)」などが上位に。贈答文化がビジネスコミュニケーションの貴重な要素として認識されていることがうかがえる。アナログギフトを贈るシーンとしても「直接会って感謝を伝えたい時(29%)」「信頼関係や親密さを深めたい時(25%)」などの回答が多いという。

また、お中元やお歳暮という形式にとらわれない贈り物については、全体の69.5%が「贈りたい」と回答したことも判明。「特別な日には贈りたい(31.5%)」「1年に数回贈りたい(21.5%)」など、自分が本当に大切だと思う相手に、贈りたいときに贈るという考えを持つ人が多いようだ。

まとめ

本調査結果からは、虚礼廃止の考え方が広まる一方で、贈答文化がビジネスの場において貴重なコミュニケーション要素として認識されている実態もみられた。だからこそ、義務感から行われる形式的な贈答ではなく、心を込めたご挨拶や感謝を伝える贈答を大切にしたいと考える人が多いのだろう。

物価高や賃上げなどの影響もあり、虚礼廃止により無駄なコストを削減するという動きは今後も加速しそうだ。一方では、形式的な贈答文化をアップデートし、より意義のある新たな文化が生まれていく可能性も感じられる。今後の企業間のコミュニケーションについて、改めて検討する機会としてみてはいかがだろうか。