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DXにより現場層の73.1%が残業時間を削減 ZAICO調査

2025.03.14

株式会社ZAICO(本社:山形県米沢市、代表取締役:田村壽英)は、3月15日を「315=ザイコ(在庫)管理の日」として、在庫管理のDXが進んでいる企業の在庫管理業務担当者(現場層)115名と経営層109名、合計224名を対象に、在庫管理業務のDXに関する実態調査を実施した。

調査概要

調査名称:在庫管理業務のDXに関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2025年2月18日〜同年2月20日
有効回答:在庫管理のDXが進んでいる企業の在庫管理業務担当者(現場層)115名と経営層109名、合計224名
出典元:株式会社ZAICO
※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っており、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がある

7割超がデジタル化で残業時間削減に成功 月間平均「10時間以上」が5割超

7割超がデジタル化で残業時間削減に成功 月間平均「10時間以上」が5割超

本調査によると、デジタル化以前の在庫管理業務においては「在庫確認に時間がかかっていた」「手作業による入力ミスが発生していた」などの課題があったという。また、具体的なデジタル化の取り組みとしては「在庫管理システムを導入した」「受注・発注など在庫管理関連業務の自動化」「バーコード、QRコード、RFID読み取りによる在庫管理」が多いようだ。

続いて本調査では、デジタル化による月間の平均残業時間の変化について現場層を対象に質問。「30時間以上削減(9.6%)」「20時間~30時間程度削減(19.1%)」「10時間~20時間程度削減(24.4%)」「5時間~10時間程度削減(20.0%)」などの回答が寄せられており、7割以上が、在庫管理のデジタル化により残業時間の削減を実感していることが明らかになった。

また、在庫管理業務のデジタル化によって得られた具体的な効果として「在庫確認がスムーズに完了するようになった(67.0%)」「発注業務の効率が大きく向上した(52.2%)」「データ入力の手間が大幅に軽減された(48.7%)」「棚卸作業時間が半減した(44.3%)」との回答が多く挙げられている。

さらに、デジタル化後の働き方の変化として「突発的な残業が削減した」や「定時退社が増えた」「有給休暇の取得日数が増えた」といった声が多く寄せられたという。

「人手不足の解消」に効果 6割超が投資以上の効果実感

「人手不足の解消」に効果 6割超が投資以上の効果実感

次に、経営者層を対象にした調査結果を見てみると、デジタル化を進める上での課題として「従業員の習熟に時間がかかった(30.3%)」「データ移行に想定以上に時間がかかった(25.7%)」「初期投資コストが予算を超過した(22.0%)」といった声が多く寄せられている。

デジタル化を促進する上でさまざまな課題が発生したことが明らかになったものの「在庫管理業務のデジタル化は、「人手不足の解消」にどの程度効果がありましたか。」との質問には「非常に効果があった(30.3%)」「ある程度効果があった(38.5%)」との回答が寄せられており、約7割が人手不足の解消にデジタル化が役立っていると感じているようだ。

また、デジタル化による組織の変化としては「業務の属人化が解消された(45.0%)」「部門間の連携が強化された(39.4%)」「データに基づく意思決定が可能になった(36.7%)」などの回答が多い。

さらに、在庫管理業務のデジタル化による投資対効果については「導入費用を大きく上回る効果が得られた(38.6%)」「導入費用と同程度の効果が得られた(22.9%)」と、6割超がデジタル化にかけた費用と同等以上の効果を実感していることが判明した。

まとめ

在庫管理業務のデジタル化においてはさまざまな課題が発生しているものの、現場層の残業時間削減や人手不足の解消に関する効果を実感している人が多いようだ。

調査結果からは、業務効率化はもちろんのこと、従業員のワークライフバランス改善や働きがいの向上、部門間連携の強化といった組織としての改善など、良い影響が組織全体に及んでいる様子もうかがえる。在庫管理業務のデジタル化促進を検討している企業はぜひ参考にしていただきたい。