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10年で6倍!ミドル世代の転職が増加傾向にあることが判明 リクルート調査

2025.03.26

株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村吉弘)は、ミドル世代の転職動向について2024年12月までのデータをまとめ、公表した。

調査概要

調査方法:リクルートエージェントの転職者の分析
調査対象:リクルートエージェントを通して転職した方
有効回答数:非公表
調査実施期間:2025年1月~3月
調査機関:リクルート
出典元:ミドル世代の転職は10年で約6倍へ 経験の棚卸しは10年以上さかのぼることが重要(株式会社リクルート)
参考:「個人のキャリアに関する日米比較」(株式会社リクルート)
参考:「ミドル世代の転職動向」(株式会社リクルート)
※ミドル世代:40~59歳と定義

ミドル世代の転職が10年で約6倍に伸長 50代の転職も当たり前に?

ミドル世代の転職が10年で約6倍に伸長 50代の転職も当たり前に?

同社は日本の労働力人口のうち、半数近くを40代・50代のミドル世代が占めていること、少子高齢化が進む日本において、今後さらにミドル世代が占める割合が増えると見込まれていることから、本調査を実施。『リクルートエージェント』の転職者データから、40代・50代の転職者数の伸びが全体よりも大きいとの分析結果を報告した。

この背景に同社は、少子高齢化を背景とする構造的な人手不足に加え、企業が事業変革のために豊富な知見・経験を持つ人材を求めていることがあるとみている。

また、同社は『リクルートエージェント』の転職者データを40代と50代に分けて分析。2014年を1とした時に、2024年の転職者数は「全体:3.10」「40代:5.23」「50代:12.11」となっている。50代の転職者の伸びが顕著であることについて同社は『リクルートエージェント』内でミドルシニアの転職支援に関するプロジェクトが立ち上がったことも要因のひとつにあるとしつつも、転職市場のニーズの変化が起きているとの見解を示した。

まとめ

本調査結果からは、ミドル世代での転職が盛んに行われており、豊富な知見や経験を持つ人を求める企業が増えていることがわかる。転職市場の変化や周囲の転職に影響を受ける人も一定数いると考えると、ミドル世代の転職意向が今後さらに高まる可能性もある。企業は離職防止や採用力強化にますます注力する必要がありそうだ。

同社の調査ではミドル世代のキャリア選択において「賃金」が大きなポイントのひとつになっているとのデータもある。出費が多い傾向にあるとされるミドル世代において、賃金UPを目的に転職する人が若手世代よりも多いという。

ミドル世代は管理職を担うことも多く、離職率が高まれば組織運営への影響も大きいと想定される。この機会に改めて、自社のミドル世代の待遇や採用条件などを見直してみてはいかがだろうか。

参考:「ミドル世代の転職動向」(株式会社リクルート)