正社員の6割超が「キャリア危機は起こりうる」 マイナビ調査
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)が運営する総合転職情報サイト『マイナビ転職』は、正社員800名を対象に行った「キャリア危機に対する意識調査」の結果を発表した。「キャリア危機」とは、なんらかの事情で今の仕事を続けることができなくなる状況を指す。
調査概要
マイナビ転職「キャリア危機に対する意識調査」
調査期間:2025年8月8日~8月18日
調査方法:WEB調査を実施
調査対象:正社員を対象にWEB調査を実施
有効回答数:800名(内訳:20代~50代の男性400名、女性400名)
出典元:【キャリア危機に対する意識調査】給与不安離職、健康問題、介護離職、AI失業など「キャリア危機」の不安を抱える正社員は6割超。(株式会社マイナビ)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合がある
「キャリア危機」66.8%が危惧 年収の理想と現実に300万のギャップ
本調査では、正社員のうち66.8%が、なんらかの事情で今の仕事を続けることができなくなる「キャリア危機」が起こりうると感じていることが明らかになった。年代別では「20代(57.0%)」「30代(66.0%)」「40代(76.5%)」「50代(67.5%)」となっている。
キャリア危機が起こりうると考える要因については「給料が低い・上がらない・今後下がりそう(26.8%)」「怪我や病気・精神的不調を含む健康問題(26.6%)」「精神的・肉体的・勤務状況いずれかの点で仕事がハード(19.4%)」などが上位に挙がった。
続いて、キャリア危機が起こりうる要因に「給与の低さ」をあげた人に現在の年収について質問。その結果、中央値は400万円だったことがわかった。一方、将来不安なく生活できそうな年収を聞くと、中央値は700万円となり現実と300万円のギャップがみられている。
仕事を続けていくために「必要」なことは?
さらに、さまざまなキャリア危機意識を持つなかで、安定して仕事を続けていくために必要なものについて質問。その結果「十分な給与所得」「昇給」などの経済的安定や「スキルの習得」「AI的思考」などの自己成長、さらに「ワーク・ライフ・バランス」「人間関係」などの心身の健康に関する意見が多く挙がった。また「上司と同僚の理解」や「リモートワークの継続」など職場へ期待する声も目立った。
まとめ
正社員の半数以上が「何らかの理由で働けなくなる」可能性について危惧していることが明らかになった、本調査。その要因として最も多く挙げられたのは収入に関する懸念であり、理想の年収と現実では300万の乖離がみられている。
従業員の離職防止において、賃上げが不可欠となっている実態が改めて示唆されたといえるだろう。そのほか自己成長や心身の健康への支援といった取り組みを求める声も多い。ぜひ、参考にしたい。














