「働きたくなくなる要因」オフィスワーカーの半数が「人間関係のストレス」 イトーキ調査
株式会社イトーキ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:湊宏司)は、全国 5296 名のオフィスワーカーを対象に「オフィスワーカーの意識調査2025-多様化する働きがいと出社価値の再定義に向けて」を実施した。
調査概要
調査対象:全国の20〜59歳の会社員・経営者(従業員数50名以上、デスクワーク比率60%以上のオフィスワーカー)
調査期間:2025年9月
調査方法:インターネット調査
サンプル数:5296名
調査主体:株式会社イトーキ 中央研究所
出典元:【オフィスワーカー意識調査2025】「働きたいと感じる時」20代は人間関係、30代は裁量、50代は成果・意義(株式会社イトーキ)
※本調査結果は相関・傾向であり、因果関係を断定するものではない
理想は“出社回帰”も「出社したくない時もある」との声
本調査ではまずはじめに、現在の勤務形態について質問。「リモートワークは行っていない(67.5%)」が全体の約3分の2を占め、2023年(80.1%)からは10ポイント以上減少。出社中心をベースとしつつもリモートワークを併用する働き方は、徐々に広がっているといえるだろう。
一方で、理想的な出社方法では「フルタイム出勤(61.1%)」が前年(48.4%)から大きく増加し「ハイブリッド(リモート+出社)(34.0%/前年43.6%)」は減少したことが判明。出社中心の働き方を望む層が強まっていることがうかがえる。
出社に対する意識としては「いつも前向きである(23.0%)」が前年(22.6%)から横ばいである一方で「たまに出社したくないと思う時がある(41.8%)」は前年(38.7%)からやや増加したという。
「働きたいと感じる時」は世代で異なる
次に本調査では“働きたいと感じる時”について年代別に比較。全体としては「意義のある仕事に取り組めている時」「成果が出せる時」「自律的に働ける時」が主要な要因として挙げられた。一方で“最も働きたいと感じる時”は、年代に応じて重視ポイントが明確に分かれる結果となった。
20代では「チームとつながりを感じる時」「上司・同僚との人間関係」、30代では「自律的に動ける時」、40代では「成果が出せる実感」、50代では成果に加え「意義のある仕事である実感」が働きたい気持ちを支える主要因となっている。
また「働きたくなくなる」要因としては、すべての世代・状態で「人間関係のストレス」が約5割と最多だった。
まとめ
出社に対して常にポジティブな意識とは言えない人が増えつつあることや、仕事への意欲を感じるタイミングには、世代によって違いがあることが明らかになった。従業員の就労への意欲を高める上で、その取り組みが画一的なものとなっていないか、注意する必要がありそうだ。年代やキャリア段階に応じたアプローチを行うためには、従業員一律の制度では行き届かない可能性がある。制度の整備や検討の参考にしたい。












