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「高度IT人材」8割以上が採用に課題・危機感 パーソルキャリア調査

2026.03.10

パーソルキャリア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:瀬野尾裕)は、2025年12月、従業員数1000人以上の企業で採用戦略立案・採用活動・受け入れに関与する課長職以上の110人を対象に「高度IT人材確保戦略」に関する実態を調査。本調査ではIT戦略・マネジメント系、システム開発系、データ・AI・先端技術系、セキュリティ系、プロダクト・UXデザイン系、アジャイル推進系などにおいて、高度な職能(スキル・能力)を持ち、独力で業務遂行可能な専門性の高いIT領域を担う人材を「高度IT人材」と定義している。

調査概要

調査名称:大手企業の高度IT人材確保戦略に関する実態調査
調査方法:インターネット調査
調査日:2025年12月17日
対象:従業員数1000人以上の企業において、高度IT人材の採用戦略立案・採用活動・受け入れに関与している人事部門または受け入れ部門(情報システム・経営企画等)の課長職以上の110人
出典元:高度IT人材確保の現状と課題、効果的な施策とは?(パーソルキャリア株式会社)
※各回答の構成比(%)は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある

「高度IT人材」採用の課題・危機感8割以上が「アリ」

「高度IT人材」採用の課題・危機感8割以上が「アリ」

本調査ではまずはじめに、高度IT人材を14の職能に分類。それぞれどの程度確保できているかを質問した。その結果「十分に確保できている」と「ある程度確保できている」の回答合計が最も多かったのは「IT戦略策定」「プロジェクトマネジメント」でそれぞれ71.8%だった。次いで「要件定義・業務分析(67.3%)」が6割台で続いた。

一方で「UI/UXデザイン」は最も少なく46.3%と、半数を切ることがわかった。人材確保が困難な理由については「求める職能・経験を持つ人材からの応募が少ないから(61.9%)」との回答が最多だった。

また、高度IT人材を正社員として採用することに対する課題・危機感があるかをたずねる項目では「非常に感じる」と「やや感じる」の回答合計が83.6%と高い割合を示した。その理由としては「採用コストが上昇しているから(76.1%)」「応募が集まらないから(60.9%)」が上位に挙げられた。

外部の高度IT人材活用「今後も継続・拡大したい」が約6割

外部の高度IT人材活用「今後も継続・拡大したい」が約6割

続いて、業務委託やフリーランスなど、外部の「高度IT人材」の活用状況について質問。「現在活用しており、今後も継続・拡大したい(58.2%)」と回答した割合が、他の項目に大きく差をつける結果となった。

活用が有効だと思う領域としては「プロジェクトマネジメント(57.3%)」「IT戦略策定(50.9%)」「要件定義・業務分析(50.9%)」との声が上位に並んだ。

また、現在優先度の高いIT関連のテーマ・プロジェクトについては「AI・データ分析活用(66.4%)」「セキュリティ強化(58.2%)」「生成AIの企業適用(ポリシー/安全性/評価)(56.4%)」が上位に挙げられた。

まとめ

「高度IT人材」の正社員採用に課題・危機感を抱える企業が8割を超え、採用コストの上昇や応募者不足の深刻化が進んでいる様子がうかがえる。

そうした中で、外部人材の活用に効果を感じる声が多く寄せられており、従来の人材確保の方法から柔軟な人材戦略へと変化している現状があるようだ。

AIやデータ活用といった今後の重点領域を見据え、社内人材の育成と外部専門人材の活用を両輪で進めていくことが、組織の競争力をより高めることへとつながるだろう。採用と外部人材活用、そしてリスキリングを一体で捉える人材戦略の整備に取り組みたい。