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「倒産リスク」12.8万社うち「高リスク」は小規模企業が約8割 TDB調査

2026.03.25

株式会社帝国データバンク(以下:TDB)は、全国企業「倒産リスク」分析調査(2025年)の結果を公表。企業が1年以内に倒産する確率を10段階のグレードで表す指標「倒産予測値」算出の147万社のうち、2025年12月時点で高リスク企業(グレード8~10)は全体の8.7%にあたる12万8220社と前年に比べ1260社増加したことを報告した。

倒産予測値

・倒産予測値とは今後1年以内に倒産する確率を個別企業ごとに算出したリスク指標
・現地現認の信用調査と、独自のネットワークによる変動情報などを集積した帝国データバンクが保有するビッグデータから、倒産に関係が深い要素だけに焦点を当て、独自の統計モデルにより算出
・個別企業ごとに予測したリスク指標をG1~G10の10段階のグレードに設定しており、G1が最も倒産リスクが低く、G10が最もリスクが高いグレードとなっていてグレードが高いほど実際に倒産が発生している
※高リスク企業:倒産予測値のグレードが8~10であり、倒産リスクが高い企業群
出典元:全国企業「倒産リスク」分析調査(2025年)(株式会社帝国データバンク)

高リスク企業が4年ぶり増加 8割超が従業員数「10人未満」

高リスク企業が4年ぶり増加 8割超が従業員数「10人未満」

TDBの報告によると、企業が1年以内に倒産する確率を10段階のグレードで表す指標「倒産予測値」算出対象の国内企業147万社のうち、2025年12月時点で高リスク企業は全体の8.7%にあたる12万8220社。

2024年12月時点の12万6960社と比較すると1260社・1.0%増となり、小幅ながら4年ぶりに増加に転じている。

業種体分別では「製造業」が最多に

業種体分別では「製造業」が最多に

従業員数別にみると「10人未満:80.1%」が8割。売上高別では「1億円未満:8万2266社」が最も多く、全体の64.2%を占めた。

業種大分類別では「製造業:3万1035社」が前年比2464社・8.6%増で最多に。次いで「建設業:3万154社(同1337社・4.6%増)」「小売業:2万7136社(同672社・2.5%増)」が続いている。

一方で、高リスク企業が最も減少した業種は「運輸・通信業」で、前年比2370社・19.6%減に。また、他業種と比較すると価格転嫁が進んでいる「卸売業(同828社・4.0%減)」なども減少に転じている。

参考:価格転嫁に関する実態調査(2025年7月)(株式会社帝国データバンク)

まとめ

倒産件数の増加が続く中、企業倒産の先行指標ともいえる高リスク企業も増加していることが判明。特に小規模企業では物価高や人手不足、賃上げへの対応、価格転嫁の停滞、ゼロゼロ融資の返済負担などが重なり、収益回復が遅れている企業も多いという。

今後も企業間の二極化が進むとみられる中で、与信管理や取引先モニタリングの高度化、コスト構造の可視化や価格転嫁の実行支援など、経営の防御力を高める施策がより一層、重要となるだろう。

サプライチェーン全体でのリスク把握と早期対応体制の構築も含め、データを活用した兆候管理とスピーディーな意思決定や実行基盤の整備に取り組みたい。