AI面接の導入効果「埋もれた才能の発掘」「工数削減」 レバレジーズ調査
レバレジーズ株式会社が運営するAI人事プラットフォーム「NALYSYS」は、新卒・中途採用において課題を感じている企業の担当者1625名を対象に「AI面接導入に関する実態調査」を実施した。
調査概要
調査対象:新卒・中途採用において課題を感じている企業の担当者
調査年月:2026年2月13日~16日
調査方法:インターネット調査
回答者数:1625名
調査主体:レバレジーズ株式会社
実査委託先:GMOリサーチ&AI株式会社
出典元:レバレジーズ株式会社
約3割が「面接官による評価ブレ」に課題感 書類選考の「縮小・廃止」検討が約7割
本調査ではまずはじめに、現在、新卒・中途採用において課題を感じている企業の担当者に対してその内容を質問。その結果「応募者数の不足(45.2%)」「採用コストの高騰(34.6%)」「面接官ごとの評価基準のバラつき(34.2%)」が上位に挙がった。
現在、新卒・中途採用において「AI面接」を導入している企業の約7割が、生成AIの普及によりエントリーシート(ES)等の書類選考で「人物の見極めを行うことが難しくなった(69.7%)」と回答したことが判明。そのうちの1割以上はすでに「書類選考を廃止(13.8%)」しており、今後について「廃止を検討している(34.1%)」や「廃止はしないが選考における重要度を下げる予定(38.8%)」と回答する企業も約7割に及んでいる。
また「AI面接」導入前後の選考プロセスの変化について、半数以上の企業が「書類選考の通過基準を緩和し、AI面接に進める人数を増やした(53.2%)」と回答。さらに「書類選考を廃止し、応募者全員がAI面接を受けられるようにした(33.5%)」企業も3割を超えている。
約6割の企業がAIと人間の「ハイブリッド判定」を実施
次に、AI面接の評価・スコアを実際の合否判断にどのように活用しているかを質問。その結果「AIのスコアのみを見て、自動的に合否を決めている(38.1%)」と回答した企業は4割未満にとどまり、全体の6割以上の企業は、AIスコアを参考にしつつ人間が最終確認を行う「ハイブリッド判定」を実施していることがわかった。
具体的には「明確な高評価・低評価はAIスコアで判断し、判断に迷う『ボーダーライン層』は人間が動画を見て合否を決めている(36.7%)」「AIスコアは参考程度にし、基本的には全応募者の動画を人間が確認している(21.6%)」「合否判定を行わず、その後の面接のプロセスのための情報収集として利用している(3.6%)」といった運用が行われているようだ。
AI面接の効果は「埋もれた才能の発掘」「工数削減」が上位に
さらに「AI面接に対する満足度」は約9割(86.7%)にのぼることも判明。導入して得られたメリットや成果としては「従来の書類選考基準であれば不合格にしていた層から、優秀な人材を採用できた(62.4%)」「選考にかかる時間・工数を削減できた(52.8%)」「面接官との相性に左右されない公平な評価ができるようになった(37.6%)」という声が多く、挙がっている。
AIを使って「候補者の企業への志望度を上げる」ことは可能だと思うかをたずねた項目では「今は難しいが、将来的には可能(53.3%)」との回答が最多となった。次いで「可能であり非常に有効(17.5%)」「今の技術でも可能(16.5%)」と、3割超が現時点でもAIのアトラクト効果を実感・期待していることがわかった。
また、今後、AIを選考に活用することで期待する効果としては「評価基準を標準化し、公平・客観的な選考を実現すること(33.9%)」「選考の精度を高め、入社後のミスマッチや早期離職を減らすこと(32.1%)」が上位に挙がった。採用の「質」の担保と、その先の「定着」までを見据えた本質的な支援を求める企業が多いことが明らかになった。
まとめ
採用プロセスにおける生成AIの普及を受けて、書類による応募者の見極めは縮小・廃止の傾向が強まっているようだ。さらに、AIと人とでハイブリッド判定を実施することにより、採用にかかる時間・工数の削減を実現している企業も多いという。
AI導入を機に面接に進む人数を増やした企業も8割を超えており、その結果として「従来の書類基準では不合格にしていた層からの人材発掘」が導入効果の1位に挙げられていると考えられる。
AIを採用選考に活用する動きは、今後さらに加速する可能性が高い。その効果への期待は寄せつつも、AIに任せきりのプロセスとしないことも重視したいところだ。本調査結果も参考に、求職者にとっても納得感のあるプロセスとなるよう、AIと人の役割分担を進めていきたい。













