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【2024年版】1月のビジネスメール・手紙の挨拶文例 ~お役立ちコンテンツ~

2024.01.19
オフィスのミカタ編集部

1月は、新年の挨拶としてお世話になっている企業や担当者へメールや手紙を送る機会が多いだろう。年末年始の休業や正月を挟むこともあり、時期によってどのような時候の挨拶を用いたらよいか悩むこともあるかもしれない。特に2023年5月の新型コロナウイルスの5類移行で、対面で会う機会も増えた中、メールや手紙の内容は変えたほうがいいのかなど、迷うところでもある。

今回は、1月に取引先や担当者に送るメール・手紙に添える時候の挨拶文を紹介する。昨年の感謝や今年の付き合いを願う言葉を丁寧に伝えることで、気持ちよく新年のスタートが切れるようにしよう。

目次

●【コロナには触れる?】心遣いは文末に
●【メール】フォーマルな時候の挨拶と結びの言葉
●【メール】カジュアルな時候の挨拶と結びの言葉
●【手紙】フォーマルな時候の挨拶と結びの言葉
●【手紙】カジュアルな時候の挨拶と結びの言葉
●まとめ

【コロナには触れる?】心遣いは文末に

2023年5月に新型コロナウイルス感染症がインフルエンザなどと同じ5類感染症に移行してから、在宅勤務・テレワークなどからオフィスに復帰する企業が増えた。こうしたなか、2023年12月は季節性インフルエンザが大流行し、年明けからは新型コロナウイルスとの同時流行も懸念されている。

やはり、コロナ禍と同等ではないものの、メールや手紙では一言、相手への気遣いとして加えておきたいところだ。ただし冒頭でその話題を入れてしまうと、本文にも影響を与えかねないので、結びの言葉に加えるのがよいだろう。

コロナ関連・インフル関連の言葉を加えた結びの挨拶例
「コロナやインフルの流行も耳にし、落ち着かない日々が続いております。くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます。」
「コロナやインフルなどがある中、寒さも厳しさを増しております。どうぞお体にお気を付けてお過ごしください。」
「コロナやインフルなどがあり、落ち着かない日々が続きますが、くれぐれもお体にご留意し、さらにご活躍されますことをお祈り申し上げます。」

【メール】フォーマルな時候の挨拶と結びの言葉

1月の時候の挨拶は、送る時季にあわせた表現を用いるとよいだろう。まずはフォーマルなビジネスメールで使いたいメールの文頭・文末表現を見ていこう。

時候の挨拶
「〇〇の候」「〇〇の折」「〇〇のみぎり」のような漢語調の文章などを用いると、フォーマルな印象を与えることができる。時候の挨拶の後には、相手の繁栄や昨年の感謝を述べる言葉などを続けよう。

・新春/初春の候、貴社におかれましては一段とご隆盛のこととお慶び申し上げます。(1月上旬~中旬)
・寒冷/厳冬のみぎり、~~様におかれましてはいよいよご清祥のことと存じます。(1月中旬~下旬)
・謹賀新年 昨年中は格別のご愛顧を賜り、厚くお礼申し上げます。(1月上旬~中旬)
・新春を寿ぎ、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。(1月上旬~中旬)

結びの言葉
 結びの挨拶は、文頭の表現との重複に注意を払いつつ改まった季節の言葉を添えることで引き締まった文章になる。寒さが厳しい季節柄、相手の健康を願う表現を添えると温かみを感じられる文章になるだろう。

・小寒の候、今後とも変わらぬお付き合いをよろしくお願い申し上げます。
・酷寒の折、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
・甚寒のみぎり、風邪など召されませぬようご自愛ください。
・寒気厳しき折柄、ご自愛専一にてご精励ください。

【メール】カジュアルな時候の挨拶と結びの言葉

頻繁にやり取りをかわすクライアントや親しい相手には、やや砕けた口語調の時候の挨拶を用いると親密性が感じられる。ここでは、日頃のビジネスメールにも応用できるカジュアルな時候の挨拶と文末表現を紹介する。

時候の挨拶
 カジュアルなメールの挨拶では、「新春」や「正月」、「松の内」など、1月を象徴する言葉を取り入れるのもよいだろう。時候の挨拶の後には、企業や担当者の活躍を喜ぶ言葉や日頃の感謝を表す言葉を続けるのが一般的だ。

・謹んで新春のお慶びを申し上げます。昨年は大変お世話になりありがとうございました。
・松の内の賑わいも落ち着いて参りました。平素は大変お世話になっております。
・雪の舞う寒さ厳しい今日この頃、年頭より~~様のご活躍を拝聞しております。
・いよいよ寒気がつのりますが、お変わりありませんか。

結びの言葉
1月に送るメールの文末は、「初春」など1月ならではの言葉を用いつつ、相手の発展や健康を願う言葉などで結ぶとよいだろう。

・初春とはいえ厳しい寒さが続いております。健康には十分ご留意ください。
・幸福に満ちた1年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
・雪の舞う今日この頃です。足元には十分ご注意ください。
・春には遠い季節ですが、どうぞお身体を大切になさってください。

【手紙】フォーマルな時候の挨拶と結びの言葉

公的な文章やフォーマルなビジネスレターでは、昔ながらの形式に沿って改まった表現を用いるのが一般的だ。ここでは、改まった文頭・文末表現を見ていこう。

時候の挨拶
フォーマルな手紙では、文頭に頭語を置き、漢語調の時候の挨拶を続ける。頭語は「拝啓」を用いるのが一般的だが、以下では特に改まった手紙で用いる頭語を紹介する。

・謹啓 迎春の候(みぎり/折)、貴社におかれましては一段とご隆盛のことと、お喜び申し上げます。(敬具)
・恭啓 初春の候(みぎり/折)、~~様におかれましては、一層ご健勝のことと拝察いたします。(謹言)
・粛啓 冷雨の候(みぎり/折)、平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。(謹白)
・謹白 大寒の候(みぎり/折)、貴社ますますご繁盛の由、大慶至極に存じます。(頓首)
・謹呈 烈寒の候(みぎり/折)、~~様にはいよいよご清祥のこととお喜び申し上げます。(敬白)

結びの言葉
フォーマルなビジネスレターの文末は、頭語に対応した結語で結ぶことに注意が必要だ。季節の言葉を用いた後、今年一年の厚誼を願う言葉などで結ぶとよいだろう。

・(拝啓)寒風の候、皆様のご無事息災をお祈り申し上げます。 敬具
・(拝呈)降雪のみぎり、~~様のより一層のご活躍を祈念いたします。 敬白
・(啓上)極寒の折、本年も御社のご発展に寄与できますよう、業務に精励いたす所存でございます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。 拝具
・(謹啓)仲冬の候、本年も倍旧のご厚情を賜りますよう、お願い申し上げます。 敬具 

【手紙】カジュアルな時候の挨拶と結びの言葉

親密性が感じられる雰囲気の手紙にしたい場合は、メールと同様に口語調の表現を使い、全体の口調も統一するとよいだろう。ここでは、手紙に添えるカジュアルな文頭・文末表現を紹介する。

時候の挨拶
カジュアルなビジネスレターでは、頭語や結語を省き、季節を表す言葉から書き始める。時候の挨拶の後に、相手の状況や安否を気遣う一言を添えよう。

・年頭にあたり、皆様のご健康とご多幸をお喜び申し上げます。
・初春の光さやけく今日この頃です。~~様も健やかにお過ごしのことと拝察いたします。
・寒の入りとともに寒さがつのりますが、風邪など召されていませんか。
・穏やかな新春をお迎えのことと思います。皆様変わりなくお過ごしでしょうか。

結びの言葉
カジュアルなビジネスレターの文末は、文章全体の雰囲気に合わせたやわらかい表現を選ぶことで、相手に温かみのある印象を与えることができるだろう。

・寒い日が続きます。皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。
・本年もますますご活躍されますことを心よりお祈り申し上げます。
・本年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
・皆様のご健康とご多幸を祈りつつ、まずは寒中のお見舞いまで。

まとめ

ビジネスシーンで使用できる1月の時候の挨拶を紹介した。節目の月だからこそ、昨年の感謝や本年の厚誼を願う言葉を丁寧に述べることが大切だ。今回紹介した文例を取り入れながら、心のこもった手紙やメールを送ってみてはいかがだろうか。