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従業員の学びを広げ、企業成長の足がかりとなるeラーニング。ツールの選び方やおすすめサービスを紹介

2023.02.11
オフィスのミカタ編集部

eラーニングとは、パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器を活用し、インターネットを介して学習や研修を行う方法。コロナ禍や多様な働き方の広がりなどにより、対面での社員研修からeラーニングへと学びの方法が変わりつつある。今回はeラーニングについて、メリットやサポートツールの選び方、おすすめサービスを紹介する。

ネットを利用して学習や研修を行うeラーニング

eラーニングの概要について分かりやすくお伝えしていく。

コロナ禍を経てより重要性が高まっている学習方法
コロナ禍に見舞われた数年前、大人数で集まることがリスクとされたことから、いつでも・どこでも研修を実施できるeラーニングが注目された。さらに、コロナをきっかけにリモートワークなど多様な働き方が浸透したことで、eラーニングの重要性がさらに増している。

ナレッジの共有にも役立つ
ナレッジとは、ビジネスにおいて必要となる知識やノウハウのこと。さまざまな経験で得た知識資産を集積し、全体への知識共有を効率的に進めるナレッジマネジメントでもeラーニングが有用だ。

対応できるデバイスが多様で学習環境を選ばない
パソコンをはじめ、タブレット端末やスマートフォンからのアクセスが可能なeラーニングシステムは多い。学習環境を選ばないことで、従業員はいつでも、どこからでも自発的に学ぶことが可能となる。

eラーニングを構成する「学習管理システム」と「学習教材」

eラーニングは学習管理システムと学習教材によって構成されている。これら2つについて詳しく見ていこう。

学習管理システム(LMS)
LMSとは「Learning Management System」の略で、学習管理システムを指す。受講者や教材を一元管理するために利用される。主な機能は以下の3つだ。

・学習者機能
主に学習者が利用する機能。ログインやコンテンツの閲覧などの基本的な機能に加え、インプットとアウトプットどちらの学習にも対応するインタラクティブなやり取りが特徴だ。

・管理機能
管理者側の機能としては、履修・成績・教材の管理がある。受講者ごとのコース作成や編集も可能だ。

・指導機能
指導者のための機能もある。学習状況やレポート管理、質問管理などが行える。学習の進捗状況やレポートの回収状況などを見ながら指導ができ、個別のフォローも行いやすい。

動画や映像が主流となりつつある学習教材
従来の対面での研修では、紙で配布された資料を見ながら講師が一方的に講義をするものが主流だったが、eラーニングでは様々なコンテンツが提供されている。受講者が意欲を保ち続けながら学習できるよう工夫されたコンテンツが増えているのが特徴だ。

・アニメーション
・動画配信
・漫画型
・VR体験
・ゲーム

上記のように、楽しみながら学習できるコンテンツが増えていくことで、eラーニングのデメリットとなりがちな継続の難しさを解消している。

会社・従業員の双方から見たeラーニングのメリット

eラーニングのメリットは会社・従業員どちら側でも享受できる。具体的な内容は以下のようなものとなる。

従来の社員研修で挙がっていた課題を解決できる
従来の研修システムの場合、日時と場所の設定、研修内容の検討、教材作りや印刷など、業務担当者の負担が大きく、コストも負担となっていた。eラーニングを導入することで、スケジュール調整や会場の設定が不要になり、業務負担が大幅に軽減できる。さらに、いつでもどこからでも学習することができることから、従業員の学習機会の提供が拡充できる点も大きなメリットとなる。

従業員側のもっとも大きなメリットは学習の質の向上
従業員側にとっては、時間や場所にとらわれることなく学習できることはメリットだ。それ以外に繰り返し学習など自身のペースで進度を決められることも大きなメリットとなる。

以下のリンク先では、eラーニングを導入したメリットや課題について人事担当者にアンケートをとった結果を発表している。ぜひ一読してほしい。
新入社員のeラーニングに関する調査!最大の課題は「研修が受け身になる」

eラーニングシステムの選び方

eラーニングシステムを導入する際の選定ポイントについて紹介する。

導入・ランニングコストに負担感がないかどうか
eラーニングシステムにはオンプレミス型とクラウド型の2種類がある。オンプレミス型は導入までに費用がかかり、クラウド型は毎月の利用料金がかかる。自社にとってどちらが利用しやすいのか、どちらのタイプの方がコストの負担が軽くなるのかを踏まえて検討しよう。

利用可能人数と実際の利用者数が乖離していないか
システムによっては利用人数に制限があることもある。自社で利用する可能性がある人数を事前にカウントし、候補に挙がっているシステムの対応人数を確認してほしい。ただ、対応人数が多ければ多いほどよいというわけではない。例えば中小企業が大企業用のシステムを利用するのは無駄なコストがかかってしまう。自社の規模感に合致するものを選んでほしい。

マルチデバイス対応は必須要件
営業職など、外出が多い部署がある場合はマルチデバイス対応することで、どこからでも利用ができて利便性が高まる。

セキュリティ機能も確認する
研修内容に社外秘の情報が入っていたり社外で利用したりすることを考えると、セキュリティ機能もしっかりと確認したい。指定したIPアドレス以外からのアクセスは不可にするログイン制限機能なども有用だ。

既存コンテンツの利用を希望する場合、コンテンツの充実度もチェック
システム内に自社で作成したコンテンツをアップするだけでなく、元々システムに備わっているコンテンツを利用できるのかも重要なポイントだ。汎用性の高い新人研修用のコンテンツなどは、自社で1から作成するよりもずっと優秀なコンテンツの場合もある。自社独自で作りたいコンテンツに注力するために、既存のものも効果的に利用してほしい。

おすすめしたいeラーニングシステム

コンテンツが豊富だったり、学びを継続する仕組みが秀逸なおすすめのeラーニングシステムを紹介する。

KnowledgeC@fe(ナレッジカフェ)
富士通グループが提供する学習管理システムの「KnowledgeC@fe」は、1500以上の多彩なコンテンツが用意されており、契約後すぐに利用が可能。SaaS型の高セキュリティも魅力で、大規模ユーザーから高い支持を得ている。
https://www.knowledgewing.com/kcc/cafe/

UMU
AIコーチングや豊富なトレーニング形式、トレーニング後のフォローアップと、学習効果を高める新しい「教える・学ぶ」を体験できる「UMU」。双方向型のライブ配信も可能で、場所を選ばずアクティブな研修が行える。
https://www.umu.co/home

ひかりクラウド スマートスタディ
NTT東日本が提供するクラウド型のeラーニングシステム。研修に関する履歴の一元管理やストレスチェックができるため、研修実施による効果を実感しやすいのが特徴だ。動画は容量無制限で配信できる。
https://business.ntt-east.co.jp/service/e-learning/

LearnO(ラーノ)
法人700社、35万人以上が利用している「LearnO」は、受講者をグループ管理でき、コミュニケーション機能も有しているため、研修や勉強で仲間と高めあうことができる。業界最安値帯の月額4900円から利用できるのも魅力だ。
https://learno.jp/

Smart Boarding
教育研修専門のコンサルティング会社ならではの支援が特徴の「Smart Boarding」。従業員の自己学習促進を支援し、eラーニングの効果を高める仕組みを構築している。カスタマーサクセスによる伴走サポートも心強い。
https://www.smartboarding.net/

まとめ

新人研修や業務に関する必須の勉強など、従業員のスキルアップを図ることは企業成長に欠かせない。仕事で忙しい毎日の中で、学びの芽を育てていくためには、隙間時間を有効活用できるeラーニングは非常に効果的だ。ぜひ企業成長を促進するためにも従業員のスキルのアップを目指してeラーニングの利用を検討してほしい。