JobRainbowが国際女性デーにキャンペーン動画「#ForAllWomen」を発表!トランスジェンダー女性を起用し話題に
LGBT向け就職支援事業を行う、株式会社JobRainbow(本社:東京渋谷区)は、3月8日の国際女性デーに、実在のトランスジェンダー女性3名を起用し、フェミニズムから排除されるトランスジェンダー女性を支持するキャンペーン動画「#ForAllWomen」を発表した。
■「#ForAllWomen キャンペーン」とは
世界的な女性のための記念日「国際女性デー」に、トランスジェンダーの排除運動に対する抗議のメッセージや、トランスジェンダー女性への応援を、#ForAllWomenのハッシュタグと共にSNSでシェアする企画。
■「#ForAllWomen キャンペーン」動画の概要
どんなに忙しくともメイクは欠かせず、ハイヒールでの仕事で足がボロボロになり、外を歩けばしつこいAV勧誘のキャッチに絡まれ、駅では見知らぬ男性にわざとぶつかられる。動画の冒頭では、そんな一般的な日本の女性達の悩みがそれぞれの視点から描かれている。その女性達が今度は、女性専用車両に乗ることができず立ち去ったり、女性用トイレではなく誰でもトイレを利用するシーンになり、初めて彼女らが生まれながらには男性で、女性として暮らすトランスジェンダーであることがわかる。ツイッターには「トランスジェンダーの女って、結局生物学的に中身は男なんでしょ?トイレとか女ヅラして入ってくるのはむりだわ。」と書かれ、胸を痛める彼女達だが、最後には前を向いて、女性として働き、女性として学校生活を楽しむ、女性としての喜びに溢れた日常に希望を見出すシーンで終わる。
動画には3人のトランスジェンダー女性が出演しており、3人の実体験を元に撮影されている。一人は日の丸交通で働く現役のタクシードライバー、一人は建築家、一人は現役の女子大生として、普段から女性として生活し、女性として働く実在する一般人だ。
■「#ForAllWomen」キャンペーン動画公開の背景と想い
3月8日の国際女性デーは、女性の「主体性、平等、尊厳」の尊重を願う記念日。そして同日、女性のためのデモである、東京ウィメンズマーチが行われる日でもある。
フェミニストの女性達を中心に祝われる年一回の日だが、一部のフェミニストを名乗る人々から「トランスジェンダーの女性」を排除しよう、という動きが活発化している。生まれた時に割り当てられた性別が男性であることを根拠に、性犯罪者であるかようなレッテルを貼られ、フェミニズムの運動だけでなく、トイレや女性専用車両などからの排除が行われているのが現状だ。
しかしながら、日本で暮らす多くのトランスジェンダーの女性は、フェミニストの女性達と同じように、しつこいキャッチやハイヒールの靴擦れ、毎日のメイク、女子会など、女性としての苦しみも喜びも分かち合っている。排除運動により女性用トイレに入ることができなくなってしまったり、痴漢にあってもなお女性専用車両にすら乗るのを躊躇うトランスジェンダーの女性がいる。
■LGBTフレンドリー企業の合同説明会「Real JobRainbow」開催
3月30日に渋谷ヒカリエで、日本最大のLGBTフレンドリー企業の合同説明会「Real JobRainbow」が開催される。イベントは、「自分らしくはたらく」を実現したい社会人や学生など全年齢の求職者が対象だ。トランスジェンダー女性を含むLGBTの就職をサポートしており、今回出演したタクシードライバーのトランスジェンダー女性が働く、「日の丸交通株式会社」も出展する予定。
■まとめ
日本で暮らすトランスジェンダーの女性は、フェミニストの女性達と同じように「女性として」生活しているにも関わらず、心無い排除運動の深刻化で生活に支障が出ていることが分かった。
しかし、「LGBTが自分らしく働ける社会の創造」を目指して声をあげる企業が多くなってきていることも判明した。
新たなキャンペーンやイベントが開催される中で、LGBTのサポートが広まることで、「自分らしくはたらく」を実現できるのではないだろうか。