大都市圏以外の就職内定率が大きく上昇。7月1日時点の就職内定率、全体で85.1%
株式会社リクルートキャリア(本社:東京都千代田区)のよりよい就職・採用の在り方を追究するための研究機関・就職みらい研究所は、就職みらい研究所学生調査モニターの大学生・大学院生を対象に「就職プロセス調査」を実施。
7月1日時点の就職内定率は85.1%で大都市圏以外の大学生の内定率が大きく上昇する結果となった。
■男女別では女性、地域別では大都市圏以外の大学生の内定取得が進む
7月1日時点の大学生(大学院生除く)の就職内定率は85.1%(+3.3ポイント)※1 。6月1日時点に引き続き、過去最高※2の値となった。
※1 ( )内数値は前年同月差
※2 2012年(2013年卒対象)調査開始以来
内定率を男女別に見ると、女性の内定率が86.9%(+8.1ポイント)、地域別にみると関東・中部・近畿以外の「その他地域」の内定率が87.2%(+4.5ポイント)と全体を超えている。
■3割弱の学生が就職活動を続けている
就職志望者に限らず、7月1日時点で大学生の進路確定率は71.3%(+5.2ポイント)と、進路を確定させている大学生が前年同月と比べ上昇している。
内定取得者・進路確定者が増加しているが、いまだ3割弱の学生が就職活動を続けているのも事実だ。
■調査概要
・調査目的:大学生・大学院生における就職活動の実態を把握する
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:2020年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2020』にて調査モニターを募集し、モニターに登録した学生6,395人(内訳:大学生5,267人/大学院生1,128人)
・調査期間:2019年7月1日~7月2日
・集計対象:大学生 965人/大学院生 342人
■まとめ
7月1日時点の就職内定率が85.1%という結果となり、人材獲得競争が激化している。
しかし、内定取得者・進路確定者が増加しているなか、いまだ3割弱の学生が就職活動を続けているようだ。
学生は複数の企業に同時に応募し、内定をもらう。企業は学生に、複数の内定先から自社を選んでもらう必要があり、自社の強みを活かした採用戦略を考えることが重要となるだろう。