無くならないハラスメント、相談の受け皿へ。ハラスメント防止対策「ハラスメント相談連携ダイヤル」サービス提供。
株式会社アドバンテッジリスクマネジメントは、自社のカウンセリングサービスを契約の企業を対象とした、「ハラスメント相談連携ダイヤル」を8月より開設する。
ハラスメント相談の受け皿として、相談者の状況を確認する「一次対応窓口」となり、人事労務担当者と情報を連携するようだ。
■パワーハラスメント防止を義務付ける関連法
本年5月、パワーハラスメント(パワハラ)を防止する措置を企業に義務づける関連法が成立した。
働きやすい環境を整えるため、企業に相談窓口の設置や発生後の再発防止策を講じることが求められ、大企業は2020年4月から、中小企業は2022年に対応を義務づけられる見通しだ。
■ハラスメントに特化した「ハラスメント相談連携ダイヤル」
株式会社アドバンテッジリスクマネジメントはかねてより、ストレスチェック義務化対応メンタルサポートプログラム「アドバンテッジ タフネス」や、単体サービスとして外部相談窓口(カウンセリング)を企業に提供していた。このたびのパワハラ防止措置義務化を受け、ハラスメントに特化した「ハラスメント相談連携ダイヤル」を現有のカウンセリングサービス内に追加開設することになったようだ。
■第三者の観点から客観的にヒアリングを進め、情報を整理
「ハラスメント相談連携ダイヤル」は、会社には直接伝えづらいハラスメントの事実を、第三者の観点から客観的にヒアリングを進め、情報を整理することを目的としている。
法的な観点での助言や問題解決を行うものではなく、人事労務担当者への情報連携を重視していることが特徴だ。
株式会社アドバンテッジリスクマネジメントが相談者の一次対応を請け負うことで、企業が行為者への事実確認や措置など、その後の対応をスムーズに行えるよう、後押しする。
また、人間関係に悩んでいたり、すでにメンタル不調になっていたりするケースなど、相談者の相談内容により通常のカウンセリングが適切だと判断される場合は、株式会社アドバンテッジリスクマネジメントのカウンセリング窓口へ誘導するなど、EAP(従業員支援プログラム)会社ならではの総合的なサポートが可能となる。
■ハラスメント対策ソリューションの一例
<経営層・管理職への働きかけ>
・管理職のためのハラスメント防止研修:ハラスメントに関する基礎知識(基準や事例)を学習
・アンガーマネジメント研修:怒りの感情をコントロールするスキルを取り入れたハラスメント防止研修
・パワハラ行動改善研修(EQ):EQ(感情マネジメント力)の手法を使い、パワハラ行動の前段階にある感情やマインドにも科学的にアプローチする研修
<従業員向け>
・職場のハラスメント防止研修:基礎知識(同僚間でもハラスメントは発生することなど)を学習
・タフネス度向上トレーニング:多少のストレスフルな状況でもパフォーマンスを発揮できる耐性をトレーニング
・eラーニングサービス「アドバンテッジ カレッジ」:全従業員への教育、周知を効率化し、継続的な学習を支援
<ハラスメントの有無の見える化、施策の効果検証>
・従業員サーベイ:ハラスメントの有無や組織の活性度(ストレスやエンゲージメント状態)を定点観測
■まとめ
ハラスメント対策は、受け手側のケアとともに、企業側の正しい知識習得や、感情のコントロールが求められる。
会社には直接伝えづらいハラスメントの事実を、第三者の観点から客観的にヒアリングを進め、情報を整理することを目的としている「ハラスメント相談連携ダイヤル」。
企業側は、ハラスメントに繋がる行動を防止する対策とともに、現場の声を把握する方法の見直しを行っていくことが重要となってくるだろう。