ヤフー、「IT業界インターンシップ人気企業ランキング」で1位を獲得。
楽天株式会社(本社:東京都世田谷区)が運営するクチコミ就職情報サイト「楽天みん就」(以下、「みん就」)は、2021年卒業予定の学生を対象に調査した「インターンシップ人気企業ランキング」および「IT業界インターンシップ人気企業ランキング」を発表。
「IT業界インターンシップ人気企業ランキング」は、今回が初めての発表となる。ヤフーを始め、Webサービス企業が人気という結果が出た。
■調査方法について
「インターンシップ人気企業ランキング」、「IT業界インターンシップ人気企業ランキング」は、「みん就」に登録している2021年卒業予定の学生を対象にした調査に基づいている。
2019年4月4日から2019年6月22日にかけて、インターネットおよび「みん就」主催の就職イベント会場でアンケートを実施し、合計2365人から回答を得た。両調査は、学生が、「インターンシップ人気企業ランキング」の調査対象企業約400社、「IT業界インターンシップ人気企業ランキング」の調査対象企業約200社から、インターンシップに参加したい企業を5社ずつ選択し、各企業を志望する理由を回答したものを、「みん就」が独自の算出方法で集計したものだ。
■総合1位はプログラムの充実を図った「ニトリ」
まずは、「インターンシップ人気企業ランキング」の結果を紹介する。
昨年3位の「ニトリ」が順位を上げ、総合1位にランクイン。同社のインターンシップでは、商品開発やマーケティングなど、最大4つの業界を体験できる充実したプログラムが人気を集めている。
業界別では、三菱UFJ銀行(昨年53位→今年19位)と三井住友銀行(昨年85位→今年42位)が30位以上も順位を上げた。昨今低迷が続いていたメガバンクに人気復調の兆しが感じられる。
また、総合ランキングにおいて特に順位を上げたのが三井ホーム。昨年235位から34位へと大躍進。志望理由別ランキングでも「プログラムが実際の仕事内容と近い」、「企業担当者のイメージが良い」で、それぞれ1位にランクインした。
今年新たにランクインしたアロージャパン(8位)は、脱出ゲームを取り入れたユニークな選考プログラムが学生の注目を集めた。
学生がインターンシップを選ぶ基準としてプログラム自体の魅力や成長機会を重視する中、実践・体験型かつ独自性のあるプログラムを実施する企業が多く上位にランクインする結果となった。
■IT業界では、ヤフーが総合1位。WEBサービス企業4社がトップ10入りする結果に
次に、「IT業界インターンシップ人気企業ランキング」を紹介する。
総合ランキングでは、ヤフーが1位にランクイン。次いでランクインしたLINE(2位)や楽天(5位)、ぐるなび(9位)を含め、WEBサービス企業4社がトップ10入りする結果となった。これら4社では、職種やテーマごとに分けた体験型のインターンシップを実施しており、幅広い層の学生が参加できることが支持を得る理由となったようだ。
WEBサービス以外では、アクセンチュア(6位)や野村総合研究所(NRI)(10位)といったコンサル系企業2社がトップ10入り。
コンサル系企業では、「プログラムが実際の仕事内容と近い」という志望理由別のランキングで、2位にデロイト トーマツ コンサルティング(総合31位)、5位にアビームコンサルティング(総合26位)、6位に大和総研ホールディングス(総合21位)がランクインした。
特に実践・体験型のインターンシップを実施する企業が、成長意欲の高い学生やインターンシップの段階で実力を試したい学生からの支持を得る傾向がみられた。
■まとめ
「インターンシップ人気企業ランキング」、「IT業界インターンシップ人気企業ランキング」ともに、実践的なプログラムが充実している企業が、学生からの支持を得ていることがわかった。IT業界に限ると、1位のヤフーを始め、Webサービス企業の人気が高いようだ。
人材不足が深刻な昨今。インターンシップの内容を充実させることで、優秀な学生を企業に呼びこんでみてはいかがだろうか。