中途が求人内で注目している情報。入社後のギャップをなくすために充実させるべきなのは?
企業のコンテンツマーケティングやメディアビジネス等を支援するサムライト株式会社(本社:東京都港区)は、企業の採用活動を成功に導くヒントを探るべく、就職・転職活動時における求職者の情報収集方法に関する調査を実施した。
入社後のギャップをなくすために充実させるべき情報は何か。求職者の声を紹介する。
■調査背景
労働人口の減少に端を発する採用市場の激化により、人材確保が年々難しくなっている昨今、良い人材をただ獲得するだけでなく、長く在籍し活躍してもらうことまでが、企業の採用担当者に求められるようになっている。
サムライトが先日リリースしたホワイトペーパー「入社前と入社後のギャップから生まれる課題を徹底調査」では、「入社前の情報不足」が、企業と従業員の間にギャップをもたらす大きな要因の一つとなっていることを明らかにした。
入社前の情報と入社後の現実にギャップがあると、せっかく難易度の高い採用活動の末に人材を獲得しても、期待した活躍ができなかったり、退職という結果に至ってしまう原因になることも分かっている。つまり、ギャップを生じにくくするために、入社前の情報不足という課題を解決することが必須となっているのだ。
そこで、求職者に対してどのように情報提供を行うべきかについてのヒントを探るべく今回の調査を実施した。
■新卒求職者の情報収集の実態
新卒求職者を対象に、「職活動をする際、企業が発信している情報のうち、どんな情報に注目しましたか?」と質問したところ、「給与・福利厚生」(50%)がもっとも多く、仕事に関連する内容(「業務のイメージ」(39.7%) 「労働環境」(32.5%) )がそれに続いた。
新卒の求職者たちは、「会社で働くイメージ」をより具体的に持ちたいと思う人が多いことがうかがえる。
■中途求職者の情報収集の実態
中途求職者を対象に「転職活動をする際、企業が発信している情報のうち、どんな情報に注目しましたか?」と質問したところ、「給与・福利厚生」「業務のイメージ」「労働環境」といった点を注目するのは新卒と同様だったが、中途求職者の転職活動においては、「社風・カルチャー」も重視する傾向が強いことが分かった。
また、それ以外の全ての項目で新卒と比べて10%〜20%程度多くなっており、企業が発信するさまざまな情報を元に総合的に判断したいと考える中途求職者が多いと言えそうだ。
■調査概要
・実施企業:サムライト株式会社
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2019年7月8日〜10日
・調査対象:20〜30代の男女400名
■まとめ
今回の調査では、新卒求職者より、中途求職者の方が「社風・カルチャー」をより重視することが判明した。
優秀な人材により長く在籍し、活躍してもらうためにも、企業の採用担当者は、入社前の情報不足という課題を解決することが重要のようだ。