社長が自ら全ての研修に登壇!社員の成長を促す「顧客満足度向上研修」を実施
不動産賃貸仲介大手のハウスコム株式会社(所在地:東京都港区)は、若手社員育成のための研修制度の構築に力を入れている。
特徴のひとつが、社長が自ら全ての研修に登壇すること。その狙いとはなんなのだろうか。
■新卒研修は1ヶ月半! 研修後は誰もがスキルと知識と自信を持って店舗でのキャリアをスタート!
ハウスコムでは新卒新入社員が着実な成長を図れるよう充実した研修プログラムを実施している。入社後すぐに始まる新卒研修は、4月から5月中旬まで1ヶ月半かけて行なわれる。
その内容は新社会人に必要なビジネスマナーはもちろん、不動産業界の基礎知識、会社の施策や社内システムに関する講義、身だしなみ講座、車両運転診断等、新社会人として、また不動産業界で働くために身に付けるべき基本知識やスキルをしっかりと学ぶ。
研修後半は合宿研修を行ない、特に店舗での接客や電話応対などの営業活動を想定したロールプレイングをみっちり行なうことで、業界経験がなくても店舗でスムーズに業務を進められる目的としている。
研修期間中にはグループワークによるプレゼンテーションや、前年度、前々年度の新卒社員も加わり、先輩たちと合同でのダンス研修を体験するなど、業務に必要なスキル・知識の習得に加え、チームで成し遂げる達成感など、本人にとってプラスになるような経験もする。
こうして入社後の研修で1ヶ月半しっかり基礎を学んだ新卒新入社員たちは誰もが自信を持って店舗でのキャリアをスタートさせる。
■若手社員が着実に成長していける環境
新卒新入社員が店舗に配属されてからのサポート体制も整えており、店長の指導のもとトレーニングプログラムに従ってスキルアップを図っていき、ひとり立ちできるよう周囲が支援する。
そのプロセスでは店長だけでなくエリアマネージャー(推進管理職)もバックアップするので、常に相談者がいる環境になっており、新卒新入社員にとっては、研修で培った基礎と、店舗でのバックアップとで、安心して自分を磨いていくことができる。
その後順調にステップアップし、主任、店長へと昇格していく過程でもそれぞれの階層に応じたスキルや知識を身に付けるための研修があるので、若手社員が着実に成長していける環境になっている。
■社員の成長をもっと応援したい! 社長自ら登壇する新しい研修がスタート!
ハウスコムでは既存社員の成長を目的とした新しい研修プログラムにも取り組み、今年度「顧客満足度向上研修」を開始した。
この研修は全29回を計画し、既に半分以上開催済みですが、コンプライアンスの考え方や、日々問い合わせが入る顧客相談室からのいわゆるクレーム案件などから改善点を考えることによって、より良いサービスが提供できるようになることを目指している。
この研修の特徴は、社長が自ら全ての研修に登壇し、参加者と直接対話をする場があるということだ。
企業トップの考え方を社長の口から聞くだけでなく、参加者からも社長に質問をし、それに社長が答える対話形式をとることによって、会社や仕事への理解が深まるだけでなく、参加者にとって大きな刺激となり、有意義な成長機会になっている。
■まとめ
新入社員を長期的にサポートし、成長を促す研修制度の事例を紹介した。社長との直接対話の場を設け、意欲や自身をアップさせる工夫もなされているようだ。
新卒採用が厳しさを増すなか、「貴重な人材の離職を防ぎたい」「今いる社員にもっとスキルアップしてもらいたい」と願う多くの企業にとって、自社での取り組みのヒントとなりそうだ。