感謝のメッセージがコインに変わる!社内の8割が活用している、新しい福利厚生制度。
ストレッチ専門店「Dr.stretch」を運営する㈱フュービック(本社:東京都新宿区)は、福利厚生として日頃の「ありがとう」がコインに変わる社内通貨アプリ「FRICA(フリカ)」を活用している。
この取り組みを始めたきっかけや、導入効果について紹介する。
■社内通貨アプリ「FRICA(フリカ)」
「FRICA」は同社の社員専用アプリで、AさんがBさんに「ありがとう」と送ると、メッセージ5文字=5コインに変わる。
受け取ったBさんは貯めたコインで、「ストレッチ券」「ボディケア券」「ホテル宿泊券」など、様々なギフトを利用できるようになる仕組み。「社長と食事券」「自分のプロマイドが作れる券」などユニークなギフトもある。
「FRICA」の社内活用率は8割を超えているという。
■導入背景と効果
同社では、スタッフ人数が増えるにつれて希薄になりがちな社内コミュニケーションを活性化する狙いや、給与や役職だけで個人を評価される組織のかたちではなく「コイン(感謝の気持ち)」で気軽に想いを伝え合い、個性を尊重し合う働き方を意識づける目的のもと、この取り組みをスタートさせた。
導入後は、社員主導の技術練習会や管理職に立候補する社員、また特徴ある福利厚生制度を理由に応募する新卒者も増加しており、社員のモチベーションアップにつながっているようだ。
■スタッフの声
■デザイナー職(女性)
「面と向かってお話していないレベルのスタッフなのに、社内通貨アプリでメッセージをいただき、感動!バックオフィス部門の仕事も周りのスタッフが見てくれているんだとやる気が湧きました」
■トレーナー職(男性)
「話したことのない憧れの上司に社内通貨アプリで、悩んでいることのメッセージを送ったら、アドバイスをくれた。今度、一緒に練習会も実施することに。店長を本気で目指してみようと思います」
■事務職(女性)
「お誕生日にたくさんのコインをもらって、デスクワークの疲れも吹っ飛びました!LINEで連絡先が分からない人にも、気軽に使えて便利。貯めたコインで、今度お店にストレッチを受けに行くのが楽しみ!」
■まとめ
今回紹介した事例は、普段なかなか伝える機会のない「ありがとう」の気持ちを、社内アプリを通じて気軽に届けることができるだけでなく、受け取ったメッセージに応じて貯まるコインを実際に使用できるというユニークな取り組みだ。
働き方が多様化するなか、企業としても柔軟な発想で社内制度を構築していくことが、社員の満足度向上につながりそうだ。