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内定辞退率を52%から9%に減らした、家族参加型の価値観教育とは?

2019.11.12

 株式会社武蔵野(所在地:東京都小金井市)では、半年に1度社長が全従業員の前で半期の方針を発表する政策勉強会を開催。今期は11月16日(土)に行うと言う。

 社内イベントである勉強会に内定者・内定者の両親にも参加してもらうことで、内定辞退、更に離職の防止にも繋げているようだ。

■時代の流れに乗る為には、年1度の勉強会では足りない?

 世の中がどんどん変わっていく中、会社も時代に合わせて変えていかなければならない。年に1度方針を作成するだけではなく、ライバルや客に合わせ日々更新していくことが必要と言えるだろう。

 政策勉強会では、半期の方針を社長の小山氏が発表する。年に1度の経営計画発表会と年に2回の政策勉強会を行うことで、常に新しい情報・価値観を共有することが可能となる。

■会社の勉強会に内定者の両親も参加!?

 11月に行われる第56期下期政策勉強会には、顧客を含め701名が参加する予定だ。その中には、内定者28名と内定者の両親16名も含まれている。

 内定者と両親を政策勉強会に招待することで、入社前に会社のことを知る機会となり、早期退職の予防に繋げていると言う。その結果、現在武蔵野は入社3年以内の離職率が3%と驚異の数字を出している。

 売り手市場と言われる現在、内定辞退をしたことがある学生は、2019年度で67.8%という数字が出ている。そんな中武蔵野は、現在20卒内定者の内定辞退率9.3%だ。

■社長が直接両親の質問に答える場を提供

 内定辞退の理由の多くには、親からの反対があるようだ。株式会社武蔵野では、社長の小山氏が勉強会終了後に直接両親からの質問に答える場を設けている。

 両親が不安に感じていることや疑問点などに答え、株式会社武蔵野で働くことを認めてもらうことで、内定辞退を防ぐことが出来ているようだ。

■まとめ

 少子高齢化で労働力が不足している現在、内定辞退や離職防止のための対策や取り組みは、企業にとっても必須と言えるのではないだろうか。その対策の一つとして、子供の進路に関心を持つ親に対し、事業内容や福利厚生、会社の理念などあらゆる側面で理解してもらうことが必要となるようだ。

 社員の定着を目指すためには、内定者のみならず、内定者の家族からも理解が得られる企業の姿勢が重要となりそうだ。

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