25年卒の内々定率は前年比16.2pt増の34.3％「マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査 （3月1日）」

株式会社マイナビ（本社：東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員：土屋芳明）は、2025年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に「マイナビ 2025年卒大学生活動実態調査（3月1日）」を実施。2025年卒業予定の大学生・大学院生の内々定率は、前年比16.2pt増の34.3％となったことを発表した。

2025年卒業予定の大学生・大学院生の内々定率34.3％

同社の発表によると、25年卒学生の3月1～3日時点での内々定率は前年比16.2pt増の34.3％だった。同社は、25年卒においてはインターンシップの定義改正があり、一定の条件を満たすインターンシップ・プログラムにおいて、参加した学生の情報を採用選考に利用しても良いと明記されたことが影響していると推察。採用選考に利用する時期については「広報活動開始・採用選考開始時期以降に限る」と明記されているが（※1）、一部でそれよりも前に採用選考が開始されていた影響で、内々定率が大きく上昇した可能性があるとした。

※1　インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取り組みの推進に当たっての基本的な考え方（内閣府）

現在就職活動で最も注力していること「エントリーシート提出」

同社は、現在就職活動で最も注力していることは「エントリーシート提出」が前年と同様に最多で27.8％だったことを明らかにした。内々定保有者に限定しても、最も注力しているのは「面接（28.9％）」で前年と同程度だ。「エントリー」などの選考前の活動割合が前年から減少するなど、採用選考に参加する時期が前倒しになっていることがわかる。一方で同社は、2024年2月に発表した「マイナビ2025年卒企業新卒採用予定調査」の結果から、面接や内々定出しの開始は3月以降が大半となっているとして、就職活動が本格化するのはこれからであるとの見方を示した。

※2　マイナビ2025年卒企業新卒採用予定調査（株式会社マイナビ）

71.6％が内々定を保有したまま活動予定　企業選択のポイントは？

同社によると、内々定を保有したまま活動を継続する学生は71.6％（前年比6.2pt減）だった。また、就職活動を継続する学生にいつまで活動するかを尋ねた結果「2024年6月末」との回答が29.5％（前年比1.1pt増）となり、継続する学生が大半だということがわかっている。

就職先として企業を選ぶ際のポイントとして、最も当てはまるものは「待遇面が良い」が22.8％（前年比4.5pt増）で最多だったことも明らかになった。昨年最も多かった「社風や働く社員が良い・良さそう」は2番目で22.6％（前年比6.1pt減）。同社は、上位2項目についてはほぼ同じ割合であり、待遇の良さと社風の良さの両方が企業を選ぶうえで特に重要なポイントとなっていると推察した。

また、企業選びにおいて男性育児休業取得率に「関心がある」学生は72.2％であることもわかった。同社によると、前年の調査は義務化されたタイミングだったこともあり、25年卒の数値は前年に比べるとやや低下しているというが、依然として関心は高いようだ。

調査概要

調査期間：2024年3月1日～3月3日
調査方法：マイナビ2025の会員に対するWEBアンケート
調査対象：2025年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生
調査機関：株式会社マイナビ調べ
有効回答数：1200名（文系男子174名　文系女子548名　理系男子227名　理系女子251名）
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100％にならない場合がある
出典元：「マイナビ　2025年卒　大学生活動実態調査（3月1日）」（株式会社マイナビ）

まとめ

インターンシップの定義改正の影響もあり、前年に比べると3月初頭の内々定率としては大幅に増加したが、同社はあくまでも本格化は3月以降との見方を示している。本調査では、7割以上が内々定を保有したまま就職活動を継続するとの結果も出ており、内定通知を出しても企業側は安心できない状況だと言えるだろう。

オフィスのミカタでは、内定通知から入社までのフローや、内定者を引き止めるのに有効な通知書の作成方法などを紹介している。併せて参考にしていただきたい。

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