20代の約2割が「転職は3年以上務めてから」と回答「3年以内の退職に対して何かしらの不安を持っている」のは約9割に

プログラミングスクール「SAMURAI ENGINEER（侍エンジニア）」を運営する株式会社SAMURAIは、会社員（正社員）として働いている全国の20代・300名に、「20代の転職に関する意識調査」を実施した。ここでは調査結果の概要をお伝えする。

調査概要

調査名　20代の転職に関する意識調査
調査期間：2024年3月5日〜3月7日
対象者：全国／20代／会社員（正社員）
有効回答数：300
調査媒体：Freeasy
出典元：転職は「3年以上務めてから」と考える20代が23%（株式会社SAMURAI）

「転職」もしくは「転職を検討」した経験

本調査ではまず、これまでに転職、もしくは転職を検討した経験があるか（転職の有無は問わない）を調査。その結果「ある」が47.7%「ない」が52.3%で、おおよそ半分ずつの回答となっている。

同社はこの結果をもとに、以降の調査は「これまでに転職、もしくは転職を検討したことがある人」に実施した（有効回答数：143）。

これまでの転職回数については「1回転職した（49%）」「2回転職した（16.1%）」「3回以上転職した（9%）」「転職経験がない（25.9%）」となった。74.1%の人が20代での転職を経験していることがわかる。

転職を検討し始めたタイミングは「入社後3年以内（29.4%）」が最多。次いで「入社後1年以内（21.7%）」「入社後3年以降（21.0%）」「入社後6ヶ月以内（14.7%）」「入社後すぐ（13.2%）」と続いた。これにより、79%が「入社後3年以内」に転職を検討した経験があることがわかった。

転職を検討したきっかけの1位は「給与への不満・問題」

次に本調査では「転職を検討し始めたきっかけ」を尋ねている。その結果「給与への不満・問題（39.9%）」「仕事（業務内容）への不満（36.4%）」「人間関係への不満・問題（33.6%）」「労働時間への不満・問題（23.8%）」が上位だった。

この結果から、キャリアアップや異業種・異職種への挑戦など、前向きな理由がきっかけで転職を検討している人は少数派で、現職に対する何かしらの不満から転職を検討し始める人が多数であることがわかった。

90%が早期離職に「何かしらの不安がある」と回答

続いて「早期離職（※）に対する不安要素」を尋ねた結果では「転職時の評価に悪影響があるかどうか（27.3%）」「将来のキャリアに悪影響があるかどうか（25.2%）」など、早期離職が「自身のキャリアに悪影響があるのでは」と懸念している人が多数いることがわかった。また、在籍企業や家族、友人やパートナーなど「周囲からの反応や評価」に対しても不安を抱えている人も多いことがわかる。

一方で「不安はない」と回答した人はわずか10.5%に留まり、残り90%の近くの人が早期離職に対して何かしらの不安を持っていることも判明した。

※ここでの「早期離職」は「入社後3年以内での離職・転職」を指す

転職は「現在の職場に3年以上務めてから」23%

最後の設問である「いつまでに転職したいか」に対して「具体的には決めていない・その他」と回答した41.3%を除くと、最も多かったのは「現在の職場に3年以上務めてから」の23.1%だった。次いで「20代のうちに（21.7%）」「今すぐにでも（14.0%）」と続いている。

79%が「入社後3年以内」に転職を検討した経験があるにもかかわらず、早期離職や早期転職に対する「転職時の評価」や「周囲からの反応」への懸念・不安から、転職は「現在の職場に3年以上務めてから」と考える20代が23.1%にも及ぶということがわかる調査結果となった。

まとめ

20代で転職を検討する人は少なくないものの、早期離職にはほとんどの人が不安を抱えており、転職を思いとどまる理由のひとつになっているようだ。若手・第二新卒者の応募を増やすには、その不安を解消できるようなアプローチが有効となるかもしれない。

また本調査では、20代が転職を検討する理由の大半が、現職に対する不満であることもわかっている。早期離職者を減らすためには、若手従業員が抱く不満を知り、解消に向けたサポートを行うことが重要となるのではないだろうか。

オフィスのミカタでは、新入社員の離職防止に活用されるオンボーディングについて解説している。調査結果と併せて参考にしていただきたい。

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