【新入社員の勤務形態に関する調査】出社を選択する企業が約9割に
株式会社学情(本社:東京都千代田区)は、企業・団体の人事担当者を対象に「新入社員の勤務形態」に関するインターネットアンケートを実施。 オンラインでのコミュニケーションが定着する一方、リアルでコミュニケーションを図るニーズも拡大していることを受けて、2024年4月入社の新入社員の勤務形態・新入社員研修の形式について調査した。調査結果の概要について紹介する。
調査概要
調査期間:2024年2月22日~2024年3月1日
調査対象:企業・団体の人事担当者
有効回答数:617社
調査方法:Web上でのアンケート調査
※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合がある
出典元:新入社員の勤務形態は、「出社」が約9割。「まずは会社の雰囲気に慣れて欲しい」の声 (株式会社学情)
新入社員の勤務形態「出社」が約9割
本調査では、2024年4月入社の新入社員の勤務形態について「出社」と回答した企業が88.1%に上ることがわかった。次いで「出社とテレワークの組み合わせ」8.9%が続き「入社後すぐにテレワークを実施」は0.2%に留まった。
同社によると「会社としては、テレワークと出社を組み合わせた勤務を基本としているものの、入社1年間は原則毎日出社としている」「出社のほうが、気軽に質問できると思う」「まずは会社の雰囲気に慣れて欲しい」といった声が寄せられているという。
なお、若手社員がテレワークを実施する際に課題になる点としては「モチベーションなどの状態がつかみにくい(82.2%)」「報連相などのコミュニケーション不足(72.6%)」「作業の進捗状況や成果の把握が難しい(68.5%)」が上位に挙げられている。
新入社員研修は約8割が「リアルで実施」
本調査結果によると、新入社員研修の実施形式は「リアルで実施」が79.0%で最多。次いで「オンラインとリアルを組み合わせて実施(15.1%)」が続いた。
同社は「2023年度からリアルに戻し、入社1年目の退職が減った」「新入社員同士の仲を深めてもらうプログラムを複数用意している」「リアルで実施することで、同期同士で刺激し合ったり、助け合ったりして欲しい」「リアルでの研修を基本としつつ、eラーニングや動画での研修も併用している」「配属後は出社とテレワークを組み合わせて勤務してもらうので、研修もオンラインとリアルを組み合わせる」「オンライン商談に対応できるように、一部オンラインでの研修も実施する」などの声が上がっていると報告している。
まとめ
勤務形態や研修開催においては、リアル・オンラインそれぞれに違った良さがあるだろう。本調査の結果からは、新入社員についてはリアルな場でのコミュニケーションを促す意図から、出社やリアルでの研修開催を選択する企業が多い様子がうかがえる。中には新入社員研修をリアル開催に戻したことで、1年目の退職が減ったという声も。
株式会社日本能率協会マネジメントセンターが2023年に実施した新入社員を対象とした調査では、在宅勤務の場合は「上司・先輩と良い関係が築けない」が課題の1位となっている。
それぞれの調査結果を参考に、今後の新入社員の勤務形態や研修実施形式について、改めて検討する機会としてみてはいかがだろうか。
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