『スポットワーカー就業規則』とスポットワーカー向け『職場の働き方ルール』を新たに提供開始【株式会社KiteRa】
社内規程管理クラウドの企業向けサービス「KiteRa Biz(キテラビズ)」と、社労士向けサービス「KiteRa Pro(キテラプロ)」を展開する株式会社KiteRa(代表取締役社長CEO:植松隆史、本社:東京都港区)は、両サービスにおいて、業界初となる(※1)スポットワーカーの雇用を推進する『スポットワーカー就業規則』と就業時の職場ルールをまとめたスポットワーカー向け『職場の働き方ルール』を新たに提供開始した。これにより、企業はスポットワーカーとの人事・労務トラブルリスクを低減し、企業とスポットワーカーの双方が安心して働くことができる環境を整備することが可能となるため、生産性の向上、企業のガバナンス向上を実現するとしている。
※1 2024年5月 同社調べ 「日本国内における社内規程クラウドサービス」として
スポットワーカー雇用の現状と課題
近年、スマートフォンのアプリなどを利用し、空いた時間(スキマ時間)に働く「スキマバイト」と呼ばれる働き方が広まっている。
企業は必要なタイミングのみ人材を雇用することができるため、人手不足の解消に有効な手段の一つとして注目されている。特に、インバウンドの需要回復や新型コロナウイルスの収束もあり人手不足が深刻な問題となっている宿泊施設や飲食店(※2)では、スキマバイトが重要な戦力となっているという。働き手にとっても柔軟な働き方を実現できることから、双方にとってメリットのある仕組みといえる。
一方で、同社が2024年4月に実施したスキマバイトに関する実態調査(※3)では、約半数が勤務先でトラブルを経験していることや、5割以上が労働条件通知書が送られてこなかった経験があると回答。現場においてスキマバイトに関するルールの徹底が追い付いていない実態が明らかとなっただけでなく、労働基準法に反している企業が一定数いることも明らかにされた。
同社はこうした背景から、企業におけるスポットワーカー雇用のための環境整備を促進するため、スポットワーカー雇用時に押さえるべき法的な観点から情報漏洩などのリスクや就業中の事故への対応、賃金の支払いについてを定める『スポットワーカー就業規則』を業界で初めて提供開始。加えて、スポットワーカー向けに新たに提供開始した『職場の働き方ルール』で、就業時の身だしなみやカスハラなどのトラブル遭遇時の対処法など就業時の職場ルールをまとめている。
同社はこれらによって、企業はスポットワーカーとの人事・労務トラブルリスクを低減し、企業とスポットワーカーの双方が安心して働くことができる環境を整備することが可能となるため、生産性の向上、企業のガバナンス向上の実現に貢献するとしている。
※2 参考:人手不足に対する企業の動向調査(2024年4月)(帝国データバンク)
※3 出典元:【スキマバイト経験者に聞く、スキマバイトに関する実態調査】スキマバイトの5割以上が勤務先でトラブルに遭遇、多くは解決に至らず。「仕事内容が事前に聞いていた内容と異なる」トラブル多く4割以上が相談先知らない。労働条件通知書が送られて来なかった経験がある人が5割以上いる一方で1割弱が労働条件通知書を全く読まず、3割以上が内容を理解できないと回答。〜スキマバイトに関する社内ルールの整備など受け入れる企業側の対応が求められる結果に〜(株式会社KiteRa)
まとめ
先述した同社の調査によれば、半数以上がスキマバイトの勤務先でトラブルに遭遇しているという。企業と働き手の双方にメリットがあるとされるスキマバイトだが、活用の促進にあたってはまだまだ課題が多い実態が見受けられる。
多様な働き方の調査研究機関「ツナグ働き方研究所」が公開しているレポート(※4)によれば、新規スポットワーク数は前年から17.8%増加しているという。求職者数も増加傾向にあり、今後ますますの活用が期待される。
人手不足を課題とする企業も多い中、適切な就業規則の策定をサポートする同社の新機能は、スポットワーカー活用をさらに後押しするものとして注目されるだろう。
※4 出典元:単発、短時間、短期間で働くスポットワークの求人倍率は1.48倍 季節トレンドどおり前月を大幅に上回ったが、3か月連続で前年同月を下回る(ツナグ働き方研究所)