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福利厚生への満足度、従業員規模で違い?「会社からの感謝を感じる」は半数以下 スターツ出版調査

2024.09.09

スターツ出版株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:菊地修一)は、運営する情報サイト「OZmall(オズモール)」にて、現在企業で働いている人を対象に「働き方や福利厚生について」のアンケートを実施。494名の回答から正社員・正規職員に絞って結果について集計し、従業員数による違いなどを明らかにした。

調査概要

調査名称:「働き方や福利厚生について」に関するアンケート
調査対象:OZmall会員(働く方限定)
調査形式:Webアンケート
調査期間:2024年6月6日~6月12日   
回答者数:494名(女性:430名、男性:43名、未回答:21名)
出典元:会社からの感謝、感じてる? 正社員に聞いた福利厚生・賃金のアンケート結果は従業員規模による違いが(スターツ出版株式会社)

約半数が会社からの感謝を感じていない現状 従業員数による違いは?

本調査では、「会社からの感謝を感じることはありますか?」との質問に対して、全体な回答の割合は「はい」が46.7%(「はい。とても感じている」「はい。ときどき感じる」「はい。感じることはある」の合計)。「いいえ」が51.5%(「いいえ。あまり感じない」「いいえ。全く感じない」の合計)という結果になっている。

「会社から感謝を感じることはありますか?」に対する全体の回答

さらに同社は本結果について、従業員規模による違いがあるか分析を実施。「はい」の割合は、従業員数が少なくなるにつれ減少する傾向にあったことを報告した。それぞれの規模ごとの分析は下記の通り。

【従業員数1000名以上の企業】はい:49.4%
従業員数1000名以上の企業におけるアンケート結果からは、給与や福利厚生に対する期待と評価がうかがえたという。同社では、そもそもの福利厚生が充実している規模でありながら、上司からの感謝の言葉や評価がモチベーションを高める要素となるとのコメントもあったことに注目。全体的な満足度向上につながっていると推察した。

【従業員数300名~1000名の企業】はい:45.9%
従業員数300名~1000名の規模の企業の回答者のコメントには、金銭的な支援や賞与が従業員のモチベーションの向上につながっているという内容が多く見られたようだ。同社は、この規模の企業では、全体的な支援と共感で従業員が安心して力を発揮できる環境を整備することが求められていると解説している。

【従業員数100名~300名の企業】はい:37.8%
従業員数100名以上から300名未満の企業について同社は、給与や福利厚生に対する改善の余地が見られたとして、日常的な福利厚生の充実度に対する期待が高いと分析。満足度を高める要因としては、カフェテリアプランや社員イベントなどポジティブな体験が考えられるとした。

【従業員数100名未満の企業】はい:31.3%
従業員数100名未満の企業では、福利厚生制度について前向きな意見と期待、給与に対する改善の余地が見られたという。高く評価されているのは、昇給やボーナスの際の特別待遇や、社長からの感謝の言葉など。福利厚生について不十分とのコメントも寄せられていることから、従業員規模を活かした個人の好みに添うユニークな制度やプレゼントなどのコミュニケーションが、満足度につながっているようだと分析した。

まとめ

本調査結果を見ると、企業規模による福利厚生制度の充実度が従業員側の満足度に影響している様子がうかがえる。一方で、上司からの言葉に感謝を感じるとの声や、小規模ならではのコミュニケーションを評価する声もあり、従業員の満足度向上に向けた取り組みは規模を問わず行えることが示唆された。

福利厚生制度の運用においては、管理者の負担についても考慮する必要がある。企業側の担当者は、それぞれの企業規模や状況に合わせて、現行の制度でできる工夫、新たに導入できそうな取り組みについて改めて検討してみてはいかがだろうか。