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悩み相談の対応に負担を感じる管理職が6割超 相談制度・窓口の活用を望む声 ポルムス調査

2024.10.24

ポルムス株式会社(所在地:仙台市青葉区、代表:山田紗季穂​)は、従業員数500名以下の企業に勤める管理職を対象に「管理職の負担」に関する調査を実施。部下の指導や業務の効率化、社内調整などさまざまな業務に追われる管理職にとって、負担となっているのはどのような業務なのかを明らかにした。

調査概要

調査期間:2024年9月19日~2024年9月20日
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1015人
調査対象:調査回答時に従業員数500名以下の企業に勤める管理職と回答したモニター
調査元:ポルムス株式会社
モニター提供元:PRIZMAリサーチ
出典元:ポルムス株式会社

部下のパフォーマンス向上のためチーム・部門の運営やメンタルケアに注力する管理職が多数

部下のパフォーマンス向上のためチーム・部門の運営やメンタルケアに注力する管理職が多数

本調査ではまずはじめに、業務で時間や手をかけていることについて質問。その結果「業務の効率化(42.3%)」「チーム・部門の運営(38.5%)」「チームや部下のメンタルケア(28.0%)」が上位に。

同社は「チームや部下のメンタルケア」や「部下のキャリア相談」に時間や手をかけていると回答した人を対象に、それらに取り組む目的についても質問している。回答の上位は「部下のパフォーマンスの向上(34.8%)」「チームや会社の生産性向上(20.6%)」「職場環境の改善を図る(17.4%)」だったという。

続いて本調査では、管理職が取り組みづらさを感じるような苦手業務について質問。「苦手だと感じる業務はありますか?」との質問には8割以上が「ある(80.1%)」と回答している。

具体的には「部下とのコミュニケーション(29.8%)」「部下のマネジメント(28.3%)」「上司や経営層とのやりとり(24.9%)」を苦手だと感じる人が多いようだ。

6割を超える管理職が社員からの悩み相談が「負担」

6割を超える管理職が社員からの悩み相談が「負担」

次に「社員から悩みを相談される機会はありますか?」との質問では「とてもある(16.8%)」「ややある(52.3%)」と、約7割が社員から悩み相談をされる機会があることが判明。さらに「社員から悩みを相談されたとき、どのくらい負担を感じますか?」との質問には「とても負担を感じる(15.0%)」「やや負担を感じる(48.0%)」との回答が寄せられたという。

一度の相談に対して要する時間としては「15分未満(15.8%)」「15分~30分未満(44.4%)」「30分~45分未満(23.8%)」「45分~1時間未満(9.1%)」「1時間以上(3.7%)」「ほとんど時間を割いていない・別部署などに任している(3.2%)」との回答割合であったことが報告された。

具体的な負担としては「適切なアドバイスをすること(44.4%)」「部下の感情を受け止めること(32.8%)」「プライバシーを守りつつ問題を解決すること(32.1%)」「問題の解決策が見つからないこと(29.1%)」などが多いようだ。

「社内に悩みを相談できる制度や窓口があったら、社員に利用を勧めたいですか?」との質問には「とても勧めたい(32.0%)」「やや勧めたい(54.1%)」との回答が寄せられ、約9割が部下に対して相談窓口の利用を勧めたいと考えていることも明らかになった。

まとめ

部下のパフォーマンス向上に注力したいと考える管理職が多い一方で、部下からの相談には負担を感じる人も少なくないようだ。特に、的確なアドバイスや解決策の提示に難しさを感じている人が多いことも明らかになっている。

部下の悩みに向き合うことは簡単ではなく、場合によっては正解のない悩みを打ち明けられることもあるだろう。どう答えるべきかと考え込むことで、より負担感が増しているのではないだろうか。

専門家が相談に乗ってくれる制度や窓口があれば、管理職はこうした負担を感じる必要がなくなり、組織全体の成果を上げるサポートにより注力できるようになるはずだ。