掲載希望の方 オフィスのミカタとは
従業員の働きがい向上に務める皆様のための完全無料で使える
総務・人事・経理・管理部/バックオフィス業界専門メディア「オフィスのミカタ」

2026年卒の8割超がインターンシップ・仕事体験に参加。対面中心の参加が増加傾向 マイナビ調査

2024.10.29

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2026年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した「マイナビ 2026年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(中間総括)」の結果を発表。インターンシップ・仕事体験の参加率や開催形式、低学年時のキャリア形成活動参加率などを明らかにした。

調査概要

「マイナビ 2026年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(中間総括)」
調査期間:2024年10月5日~10月14日
調査方法:マイナビ2026の会員に対するWEBアンケート
調査対象:2026年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生
調査機関:株式会社マイナビ
有効回答数:1043名(文系男子156名 文系女子455名 理系男子216名 理系女子216名)
出典元:2026年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(中間総括)(株式会社マイナビ)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合がある

インターンシップ・仕事体験の参加率は85.6%

インターンシップ・仕事体験の参加率は85.6%

本調査によれば、2026年3月卒業見込みの大学生・大学院生のインターンシップ・仕事体験の参加率は85.6%で、前年より3.9pt減少したという。また、インターンシップ・仕事体験の選考経験については66.1%が「受けたことがある」と回答。56.1%は「1回以上選考に落ちたことがある」と回答しており、希望するインターンシップに参加できなかった学生も少ないようだ。

さらに、これまでに参加したインターンシップ・仕事体験の開催形式としては「対面のみ(21.0%)」「どちらかというと対面が多かった(18.1%)」との回答から、4割近くが対面中心で参加していたことがわかる。この割合は昨年と比較して10.3pt増加しているという。

キャリア形成活動への取り組み、低学年時の参加が増加

キャリア形成活動への取り組み、低学年時の参加が増加

続いて本調査では、低学年(大学1・2年生)のときにキャリア形成活動に参加したことがあるか質問。その結果35.8%が参加したことがあると回答しており、2025年卒の32.9%より2.9ptの増加となっている。

参加した内訳をみると、オープン・カンパニー型(業界・企業による説明会・イベント)が20.1%(前年比3.6pt増)、期間が「半日・1日」の就業体験があるプログラムが9.6%(前年比3.3pt増)などの参加割合が増加した。

また、これまでの地震のキャリア形成活動について100点満点で採点を促す項目では「61~70点」の割合が多く19.6%となったことが報告された。自由回答では、実際の業務を経験することで、自身が興味のある業界や職種への理解が深まったなどの意見が寄せられたという。一方で、選考対策が不十分であるといった回答も多く、インターンシップ・仕事体験から、その先の就職活動を意識し自分自身に対する課題を感じていることがうかがえる。

まとめ

対面でのインターンシップ・仕事体験を中心に、学生らが高い参加意欲を持っていることが明らかになった。低学年でのキャリア形成活動への参加もわずかながら増加傾向にあり、今後も活用されていくと推察される。

就職活動の早期化に伴い、より早い時期に自社をアピールできる低学年向けのプログラム実施に注力する企業も増えていることだろう。しかし、採用活動として結果が出るまでに時間もかかるため、中長期的展望が必要となる。

政府は学生のキャリア形成支援に係る取り組みの推進にあたって、「将来の社会・地域・産業界等を支える人材を産学連携による人材育成の観点から推進するものであって、自社の人材確保にとらわれない取り組みが必要」としている。

社会貢献としての意義もあり、採用面以外での目的についても共有するなどして、社内理解を得ていくことも重要ではないだろうか。

参考: インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方 (文部科学省/厚生労働省/経済産業省)