管理部門・士業人材の仕事の満足度が低い理由「年収への不満」が約半数に MS-Japan調査
株式会社MS-Japan(本社:東京都千代田区、代表取締役会長兼社長CEO:有本隆浩)は、全国の管理部門・士業人材を対象に【仕事のモチベーションと満足度の実態調査】を実施。MS-Japanが運営する管理部門・士業の総合転職サービス「MS Career(エムエスキャリア)」にて調査結果を公表した。
調査概要
調査方法:WEBアンケート
調査対象:現在働いている管理部門・士業の方
調査テーマ:「仕事のモチベーションと満足度」に関する調査
有効回答数:228名
調査実施日:2024年10月19日~10月27日
調査主体:株式会社MS-Japan
出典元:管理部門・士業に聞いた!「仕事のモチベーションと満足度」に関する実態調査【2024年】(株式会社MS-Japan)
※本調査のグラフ内の構成比は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない場合がある
普段の仕事のモチベーションは平均5.9点
本調査ではまずはじめに、普段の仕事に対するモチベーションを点数化。全体平均が10点満点中5.9点となったことが報告された。回答の割合は「5点(19.3%)」が最多で「6点(18.0%)」「7点(17.5%)」が続いたという。
次に同社は、様々な角度から分類し、仕事に対するモチベーションの傾向を分析した結果を報告。職種別では「人事」と「総務」が6.1%で比較的高く「経理」が5.7%で平均値を下回っていることが判明した。
年代別では最低点は「20・30代」の5.0点、最高点は「60代以上」の6.5点で、年代が上がるに伴ってモチベーションが上がっていることが明らかに。男女別では「男性」が6.1点で「女性」が5.6点と、男性の方が0.5点高い結果となっている。
9割が実感するモチベーション低下の原因は
また本調査では「仕事のモチベーションが下がることはありますか?」という質問に対して「ない」と回答した割合はわずか6.6%で、9割以上の人が定期的なモチベーション低下を感じていることが判明。その理由として「職場の人間関係がうまくいかない時(30.9%)」「業務量が多すぎる時(29.5%)」「単調な業務が続いた時(27.6%)」が上位に挙げられたという。
続いて同社は、モチベーションが低下した時に行っている対策について調査。「仕事の進め方の見直し(29.4%)」「仕事の目標やタスクの見直し(28.3%)」が上位に並び、仕事に対する見直しによって根本的な解決を図る人が過半数に達していることが明らかになった。
一方で「自分へのご褒美を設定する(25.6%)」「運動をする(25.0%)」といった、仕事以外の観点から気分転換を図る人も半数に及んでいる。
今の仕事への満足度と不満の理由
次に本調査では「今の仕事をしていて良かったと思いますか?」と質問。「非常に良かったと思う(15.4%)」「どちらかというと良かったと思う(60.1%)」とを合わせると「良かったと思う」と回答した割合は合計75.4%を占めている。
今の仕事をしていて良かったと思う理由については「達成感を味わえるから(35.3%)」「ワークライフバランスの両立が実現できるから(34.1%)」が上位に。
対して、今の仕事をしていて良かったと思わない理由については「年収に不満があるから(49.1%)」で約半数を占めた。次いで「職場の人間関係が良くないから(43.4%)」「適切に評価されていないと感じるから(41.5%)」が4割を超える結果となった。
なお「良かったと思う」と回答した割合が最も高い年代は「60代以上(86.9%)」で、低い年代は「20・30代(58.1%)」となっており、仕事のモチベーション点数と連動していることが明らかになった。
まとめ
仕事への満足度が低ければ、離職意向の高まりや生産性の低下を引き起こす可能性もあり、満足度の向上への取り組みは欠かせない。本調査では特に若手世代においてモチベーションや満足度が低い傾向がみられており、重点的な取り組みが必要だと考えられる。
今の仕事に満足している理由として「達成感」や「ワークライフバランスの両立」が上位に挙げられている。対して不満を抱く理由には「年収」「人間関係」「不適切な評価」があるようだ。これらも参考にしながら、自社の従業員に対して満足度を向上させるためにどのような取り組みが必要か、改めて検討していただきたい。