26年卒学生の46%が「キャリア形成支援に係る取り組みが4類型化されたこと」を認識 リクルート調査
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:北村吉弘)の研究機関である就職みらい研究所(所長:栗田貴祥)は「2026年卒 インターンシップ・就職活動準備に関する調査」を実施。2024年9月時点の調査結果を公開した。
調査概要
調査方法:インターネット調査
調査対象:『リクナビ2026』会員より、2026年3月卒業予定の大学生および大学院生
有効回答数:大学生 887人、大学院生 287人
調査実施期間:2024年9月24日~10月7日
調査機関:就職みらい研究所
出典元:2026年卒 インターンシップ・就職活動準備に関する調査(株式会社リクルート)
インターンシップ等の4類型化は約半数が「知っている」参加希望者は約7割
本調査結果を見ると「2023年度からインターンシップ等の考え方が大きく変わり、4つに類型化されたことを知っているかどうか」を尋ねる項目において、46.8%の学生が「知っている」と回答したことがわかる。
さらに、2025年卒学生の就職活動から、一定の基準を満たすインターンシップ(タイプ3)で得た学生の情報を、企業が広報活動や採用選考活動に使用できるようになったことについては36.1%が「知っている」と回答している。
本調査では続いて、4類型やタイプ3の詳細について「知らない」と回答した学生も含め、タイプ3の基準と、参加学生の情報を企業が採用選考に使用できるということを示した上で、タイプ3の基準を満たしたインターンシップに参加したいか質問。その結果「参加したい」「どちらかというと参加したい」と回答した学生は70.7%と高い割合を示したという。
5日以上のプログラムの参加割合は約2割 そのうちタイプ3は47.6%
次に本調査では、5日以上のインターンシップ等のキャリア形成支援プログラムへの参加について質問。参加割合が21.0%にとどまったことを報告している。そのうち「タイプ3の基準を満たしたインターンシップに参加したことがある」と回答した学生は47.6%であったという。
同研究所によると、5日以上のインターンシップ等のキャリア形成支援プログラムに参加しなかった(できなかった)理由として「長期よりも短期のプログラムに多く参加したい」「スケジュールの都合がつかない」といった声が寄せられたようだ。
また、卒業・修了年度に入る直前の春休み以降に実施されるタイプ3のうち専門活用型インターンシップ(実施期間が2週間以上のもの)については、期間の長さや実施時期を理由に「参加したくない」と考える学生が一定数存在することも明らかになった。
まとめ
タイプ3のインターンシップへの参加意欲としては決して低くないものの、実際の参加率としてはそう高くない実態が明らかになった。その理由として「5日以上」という期間が大きく影響しているようだ。幅広く様々な業界を見たい学生や、遠方に住む学生は、中長期のインターンシップへの参加意欲が低くなりやすい傾向がうかがえる。逆に、志望度が高い学生であれば、5日以上のプログラムにも積極的に参加する可能性が高いとも考えられる。
インターンシップの実施にあたっては、どのような学生に参加して欲しいのかを明確にした上で、ターゲットの学生にとって魅力的かつ参加しやすいプログラムとすることが重要ではないだろうか。