会社員が仕事で一番求めているもの・来年の目標は「給料アップ」 Preply調査
ビジネス英語などのマンツーマンレッスンを提供するPreply(プレプリー)は、日本の働く人々の価値観を深く理解するため、20歳〜59歳の会社員を対象に「来年の仕事の目標」や「仕事に対する意識」について調査を実施した。
調査概要
調査期間:2024年11月8日
サンプル数:600
調査対象者:日本在住の20歳〜59歳(会社員)
調査方法:インターネット調査
調査主体:オンライン英会話レッスン Preply(プレプリー)調べ
出典元:オンライン英会話レッスン&マンツーマン英会話講師
仕事で一番求めているもの・来年の目標は「給料アップ」が1位に
本調査ではまずはじめに「仕事において今一番求めているものは何ですか?」と質問。「今より高い給料(39.7%)」が1位になったと報告された。続いて2位には「休日の増加 - 週休3日など(16.5%)」がランクインしている。
年代別の分析結果からは、30代と40代が特に今より高い給料を求めていることが判明。20代では、求めているものとして「リモートワーク」「フレックスタイム制度」と回答する割合が、他の年代よりも多いという。50代では特にワークライフバランスを求める割合が比較的高く、プライベートも重要と考える人も多いようだ。
また、2025年の仕事の目標を尋ねる項目でも「給与アップを達成する(32.7%)」が1位に挙げられている。次いで「新しいスキルや資格を取得する(21.2%)」「転職する(12.3%)」が上位に並んだことがわかった。
30代は特に「給与アップ(40.0%)」や「転職(15.3%)」と回答した割合が比較的高いという。対して20代は「新しいスキルや資格を取得する(28.7%)」と回答した割合が高く、50代は「現状維持(20.7%)」が他世代と比較して非常に高いことも判明した。
今後のキャリアの不安「給与面」がトップ
続いて本調査では、今後のキャリアに対して何に不安を感じるか尋ねており、45%が「給与面」と回答したことがわかった。
年代別にみると、30代の半数以上が給与面に不安を感じているという。また「ワークライフバランス(21.3%)」と回答した人も比較的多く、30代は金銭面やプライベートとの両立について特に不安を感じている世代であることがうかがえる。
逆に20代は給与面と回答した人が35.3%で他の世代より少なく、スキル不足や昇進の機会の有無などにも不安を感じているようだ。50代は「年齢によるキャリア制限(22.7%)」との回答が比較的多いという。
仕事よりプライベート重視な人が約66%と半数以上を占める
次に本調査では「現時点において、仕事とプライベートではどちらを重視していますか?」と質問。全体では「プライベート・どちらかといえばプライベート」と回答した人が約66%と半数を超えたという。対して「仕事・どちらかといえば仕事」と回答した人は22.0%で、プライベート重視の割合が大きく上回ったことが報告されている。世代別に見ると、20〜40代が「プライベート・どちらかといえばプライベート」と回答した人が多い傾向にあるようだ。
さらに本調査では、仕事で労ってもらったり、感謝を感じると、仕事のモチベーションにどう影響するか尋ねている。その結果、全体では「モチベーションが高まる・少し高まる」と回答した割合が64.5%と多い傾向にあることがわかった。
世代別の分析では「モチベーションが高まる・少し高まる」と回答した割合が、若い世代になるにつれて少なくなることが判明。20代は逆に「ネガティブな影響がある」と回答した割合が他の世代と比較すると高いという。
まとめ
本調査結果からは、会社員の多くが給与のアップを望んでいることが明らかになった。特に30代においてはその傾向が顕著であり、転職を検討する割合も他の年代より多いという。30代の中堅社員は企業にとって重要な戦力だ。しかし日経ビジネスが独自に実施した調査では、30代の従業員不足を感じている企業が67.3%にも及ぶことが報告されている。
ライフステージの変化も起きやすい30代では、給与に対する不安も希望も他の年代より強まりやすいと考えられる。貴重な戦力の流出を防ぐためにも、給与アップに向けた取り組みや、給与面以外でできるサポートの提案、納得できる評価制度の構築など、さまざまな施策に取り組んでいく必要があるのではないだろうか。
出典元:「会社で30代が足りない」独自調査で7割回答 Z世代も流出危機?(日経ビジネス)