職場の会議に出て「意味がない」と感じたことがある人は7割以上 識学調査
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株式会社識学(本社:東京都品川区、代表取締役社長:安藤広大)は、2025年1月8日~10日に「職場の “会議”に関する調査」を実施した。「経営会議」や「朝礼」など、どんな会議へ参加しているのかをはじめ、会議の回数や時間設定は適切だと思うか、またその会議は必要なのか「意味がない」と感じたことはあるかなど、職場の会議に関する疑問や課題を様々な角度から調査している。
調査概要
調査機関:株式会社識学
調査対象:20歳~59歳の会社員(正社員)
有効回答数:スクリーニング調査2268サンプル/本調査300サンプル
調査期間:2025年1月8日~10日
調査方法:インターネット調査
出典元:【調査レポート掲載】職場の“会議”に関する調査(株式会社識学)
※本調査では小数点第2位を四捨五入しているため、数字の合計が100%とならない場合がある
定期的な会議の実施率は6割超 約半数は「全ての会議が必要」
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本調査ではまずはじめに、会議が定期的に行われている職場がどのくらい存在しているか明らかにした。会議の内容は問わず、クライアントやパートナーと行うものではない「職場の会議」の有無について質問したところ、66.4%が「ある」と回答したという。
会議の内容としては「部署や部門などのグループでの会議(67.7%)」「全体会議(56.0%)」「各プロジェクト毎での会議(47.0%)」「朝礼/夕礼(38.0%)」が多いようだ。
また本調査では、参加している会議の中で「必要のない会議」だと思うものについても尋ねており、47.7%が「全ての会議が必要だと思う」と回答したことが報告された。一方で「必要のない会議」として「全体会議(21.7%)」「部署や部門などのグループでの会議(18.7%)」「朝礼/夕礼(17.3%)」などが挙げられたという。
会議開催の頻度と所要時間 月間平均所要時間は?
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続いて本調査では、会議の「回数」「1回の平均所要時間」「月間での平均所要時間」について明らかにした。
「回数」については、「1週間に1回未満(49.3%)」「1週間に1回以上3回未満(29.0%)」との回答が多く寄せられている。
「1回の平均所要時間」については「30分以上1時間未満(41.0%)」「15分以上30分未満(27.7%)」が多いようだ。
また「月間での平均所要時間」については「1時間未満(26.3%)」「2時間以上5時間未満(24.0%)」が上位に並んだ。
本調査ではさらに、これらの「頻度」と「時間設定」に対して適切だと感じているかを質問。「頻度」については「適切だと思う(61.3%)」「多いと思う(35.0%)」との声が寄せられており「時間設定」についても「適切だと思う(58.7%)」「長いと思う(39.3%)」と「適切」との回答割合が高くなったことが報告された。
75%が会議に出て「意味がない」と感じた経験 会議の課題とは?
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前問では会議の「頻度」や「時間設定」について適切だと考えている人が多かったが、その一方でこれまでに会議に出て「意味がない」と感じた経験については75.0%が「ある」と回答したという。
「意味がない」と感じた会議としては下記のようなものが挙げられている。
◾️ “報告のみ”の会議
◾️ “結論が出ない”会議
◾️ “関係ない”会議
◾️ “とりあえず”な会議
本調査では最後に、会議の課題について質問。上位の回答には「議論ではなく報告中心になっている(37.0%)」「目的が不明確(29.3%)」「議題に関係のない会話が多い(23.7%)」「振り返りばかりで次への課題等が話し合われない(20.0%)」が並んだ。
まとめ
頻度や時間設定は適切だと感じている一方で、意味がないと感じる会議に出席した経験を持つ人が75%にも及ぶことが明らかになった。課題として挙げられた回答を見ると、目的の共有ができていないことや、会議の在り方そのものに問題がありそうだ。
同社は本結果を受けて、会議を報告の場ではなく「部下から上司に承諾を取る場」にすることが重要だと指摘する。過去を振り返るための会議ではなく、未来に向けた次のアクションを生み出すための会議となるような仕組みづくりが課題解決のキーとなりそうだ。