IT人材の半数以上が副業経験、うち約7割が副業先への転職経験あり パーソルHD、「lotsful」共同調査

パーソルホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO:和田孝雄)と、パーソルイノベーション株式会社 lotsful Company(本社:東京都港区、lotsful Company代表:田中みどり)が運営する副業人材マッチングサービス「lotsful(ロッツフル)」は、1053名のIT人材(※)を対象に、副業に関する実態調査を実施した。本記事では公表された調査結果の概要を抜粋して紹介する。
※本調査では、現在の職業が「デジタルマーケター」「データサイエンティスト/アナリスト」「プロジェクトマネージャー(PM)」「プロダクトマネージャー(PdM)」「ITコンサルタント」「デジタル企画/DX推進」「エンジニア」「WEBデザイナー/UIUXデザイナー」「WEBディレクター/プロデューサー」「セキュリティ」「社内SE」のいずれかに該当する回答者を「IT人材」と定義
調査概要
調査手法:インターネット調査(Fastask)
調査対象:IT職種を選択した20~40歳代の男女
調査期間:2024年12月24日~2025年1月6日
対象人数:1053人
出典元:【パーソル最新調査】IT人材にフォーカスした副業実態IT人材の半数以上が副業を経験、うち副業先への転職経験者は68.5%~ 副業人材マッチングサービス『lotsful』と共同調査 ~(パーソルホールディングス株式会社)
IT人材の今後の副業意向は66.7% 副業先(業務委託元)に転職経験ある人は約7割に

本調査結果を見ると「副業を実施したことがある(53.7%)」というIT人材が半数を超えることがわかる。また、今後の副業意向について「副業を実施したい(66.3%)」が「副業を実施したくない(24.8%)」を大きく上回っている。副業経験者の回答に絞ると「副業を実施したい(91.7%)」の回答割合はさらに高まることも判明した。
また本調査では、副業経験のあるIT人材に、これまでに副業先(業務委託元)の企業に転職をしたことがあるか質問。「ある(68.5%)」との回答が「ない(31.5%)」の2倍以上となった。副業先(業務委託元)の企業に転職をしたことが「ない」と答えたIT人材に、副業先に転職したいか尋ねた項目では「分からない、機会があれば検討したい(33.1%)」との回答が最も多く、 全体でみると57.8%の副業経験者が副業先への転職を検討していることが明らかになった。
副業内容のトップは「広告・SEO・SNS運用」週に8〜10時間を費やす

次に、副業経験のあるIT人材に主な副業内容について尋ねた項目では、「広告・SEO・SNS運用(27.4%)」「コンテンツマーケティング(26.2%)」「アクセス解析・サイト改善(24.8%)」との回答が上位にランクインしている。
また、1週間あたりで副業に費やしている時間としては「6~10時間(46.4%)」「11〜20時間(26.0%)」との回答が多く寄せられている。同社はさらに副業内容別での分析も実施しており、マーケティング系業務では全体と同じく「6〜10時間」の回答が多い一方で、プロダクト戦略立案などのプロダクト企画業務では、週次の業務時間が全体傾向よりもやや増加し「11〜20時間」が多くなっていることを報告した。
なお、副業月収については「5万円以上10万円未満(25.7%)」「5万円未満(19.6%)」「10万円以上15万円未満(17.3%)」が多いようだ。同社によればデジタルマーケターやシステムエンジニアよりも、PdMやインフラエンジニアの副業月収が高い傾向にあるという。
まとめ
IT人材の副業に関する実態が明らかになった本調査結果。特に注目すべきは、副業先(業務委託元)への転職経験ではないだろうか。7割近くが副業先に転職した経験があると回答しており、副業人材の活用を通じてIT人材の採用へとつなげられる可能性は高いと推察される。IT人材不足が課題となっている企業は、副業人材の活用を進めてみてはいかがだろうか。
lotsful Company代表の田中みどり氏は、次回調査ではIT・デジタル領域の業務委託人材(フリーランス・副業人材)を扱う企業側の取り組みを明らかにするとしている。今後の調査についても注目したい。