以前と比べて新人がすぐに辞めてしまうと感じる40代が約5割 NEXER

株式会社NEXERは運営するWebサイト「キャリアバイブル」で、すぐに辞めてしまう新人に関するアンケートを実施。事前調査で「現在会社に勤めている」と回答した40代以上の男女300人を対象に、すぐに辞めてしまう新人が増えたと感じているかどうかや、すぐに辞めてしまわないよう取り組んでいる工夫などを調査した。
調査概要
調査手法:インターネットでのアンケート
調査対象者:事前調査で「現在会社に勤めている」と回答した40代以上の男女
有効回答:300サンプル
調査日:2025年4月7日 ~ 2025年4月16日
出典元:【40代以上の会社員に調査】49.3%が、以前と比べて新人がすぐに辞めてしまうと感じる(株式会社NEXER)
以前と比べて新人がすぐに辞めてしまうと「感じる」人は約半数

本調査ではまずはじめに、以前と比べて新人がすぐに辞めてしまうと感じるか質問。その結果、49.3%と約半数が「感じる」と回答したという。その理由としては「以前よりも退職や転職にネガティブなイメージが無くなったためではないか」という声が多いようだ。
一方で「感じない」と回答した人では、その理由について「今も昔も辞める人は一定数いたので違いは感じない」という人が多いことも報告されている。
続いて、今までにいたすぐに辞めてしまった新人について、印象に残っているエピソードがあるか尋ねる項目では「ある」と回答した人は19.6%とそう多くない結果となった。実際にあったエピソードとして「休憩に行ったまま戻ってこなかった」「退職代行を使って辞めた」などの声が寄せられている。
新人がすぐに辞めてしまわないように工夫していること

最後に本調査では、勤めている会社で新人がすぐに辞めてしまわないように工夫していることがあるかについて質問。その結果「ある」と回答した人は23.6%と少数派であることが判明した。実際に取り組んでいる工夫として寄せられたコメントを一部紹介する。
・厳しくしてはいけない決まりがあるようです。頑張れと言う言葉も言ってはいけない(40代・女性)
・新人にメンターを付け、無理な仕事を最初から割り振らないようにしている(60代・女性)
・褒めて育てる。まず叱らない。指導計画案がしっかり作られており、マンツーマンで指導者がつけられている(50代・女性)
・入社後の半年間は、育成係が配備され、仕事の相談がいつでもできる(50代・男性)
・福利厚生を良くしている(50代・女性)
まとめ
40代以上の会社員は約半数が、以前より新人がすぐに辞めてしまうと感じていることが明らかになった。一方で、すぐに辞めてしまわないよう取り組んでいる工夫があると回答した人は2割程度にとどまっており、そこに大きく注力している様子は見られなかった。
人手不足が深刻化する中、せっかく採用した新人がすぐに辞めてしまうことはできれば避けたいものだ。採用過程でミスマッチを防ぐ取り組みや、内定後や入社後のフォロー体制など、新人の離職防止に向けて取り組めることがないか、改めて考える機会としてみてはいかがだろうか。