「中小企業支援制度」認知・理解度が活用意向に影響 フォーバル調査
フォーバル GDXリサーチ研究所(本社:東京都渋谷区、所長:平良学)は、中小企業を対象にした「2025年度第3回 中小企業経営実態調査」を実施。中小企業支援に関する情報(補助金・助成金等)の入手先や認知状況、活用意向などに関する調査結果を公開した。
調査概要
調査主体:フォーバル GDXリサーチ研究所
調査期間:2025年11月11日~2025年12月12日
調査対象者:全国の中小企業経営者
調査方法:ウェブでのアンケートを実施し、回答を分析
有効回答数:1570人
出典元:中小企業の次世代経営への対応戦略<2>(フォーバル GDXリサーチ研究所)
中小企業支援に関する情報「分かりにくい」が約半数
各地方自治体等支援策が拡大される中、本調査では中小企業支援に関する情報(補助金・助成金等)の分かりやすさについて質問。その結果「非常に分かりやすい(1.5%)」「分かりやすい(12.4%)」との回答は、合わせて13.9%にとどまった。一方で「非常に分かりにくい(20.1%)」「分かりにくい(27.3%)」の合計は47.4%と、約5割の企業が支援制度についての情報について分かりにくいと感じていることが判明した。
また、中小企業向けの支援に関する情報の探し方については「積極的に情報を探している(12.6%)」は1割程度にとどまることが判明。「必要に応じて探している(33.9%)」「情報が入ってきたら目を通す(32.2%)」といった回答が多く、中には「情報収集はしていない(21.3%)」と回答する企業も一定数存在した。
情報の入手先としては「外部の専門家(税理士・中小企業診断士・行政書士・コンサルティング会社など)(49.7%)」が最多に。2番目の「新聞・業界紙・ビジネス雑誌・Webニュース等(31.4%)」と大きな差がみられている。
認知・理解度と「活用意向」の関係性
続いて、毎年度中小企業に提供されている補助金を4つ、助成金を3つ抽出し、それぞれの認知・理解状況について調査。「知っており、内容も理解している」の回答が最も多かったのは「IT導入補助金(43.2%)」で、次いで「キャリアアップ助成金(34.2%)」「事業再構築補助金(30.6%)」が続いている。
さらに、各補助金・助成金について「知っており、内容も理解している」と回答した企業に対し、当該補助金・助成金の活用意向について質問。「IT導入補助金」については、42.0%が「活用している・活用したことがある」と回答し「今後の活用を検討している」も含めると71.2%が活用意向を示したという。内容を理解している企業に限ると、多くの補助金・助成金で過半数が活用意向を示していることが報告された。
まとめ
本調査では中小企業経営者の多くが、補助金・助成金などの支援制度について「分かりにくい」と感じていることが明らかになった。その一方で、制度内容を理解している企業では活用意向が高い傾向も示されている。
支援制度の活用の有無が、経営にも大きく影響する。能動的な情報収集はもちろん、その情報を整理し、意思決定につなげていくことが中小企業の経営戦略のひとつといえるだろう。










