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転職活動中の7割超が休みの取りやすさには満足も給与には不満 アイデム調査

2025.05.21

総合人材情報サービスの株式会社アイデム(本社:新宿区新宿、代表取締役社長:椛山亮)は、2022年12月から2024年11月にかけて、総合求人サイト『イーアイデム』を通じて求人に応募した会員を対象に、求職や転職に関する調査を実施。現在の会社への満足度や、転職活動で利用する媒体や方法について明らかにした。

調査概要

調査対象:総合求人サイト『イーアイデム』の会員で、調査期間に『イーアイデム』から求人に応募した人
調査方法:インターネット調査
調査主体:株式会社アイデム
調査期間:2022年12月1日~2024年11月30日
有効回答:1211名
出典元:求職・転職に関するアンケート(2024)(株式会社アイデム)
※調査結果は四捨五入のために合計が100%にならない場合がある

現在の会社への満足度「休みの取りやすさ」に満足している一方「給与」に不満

現在の会社への満足度「休みの取りやすさ」に満足している一方「給与」に不満

本調査ではまずはじめに、転職活動継続者のうち現在働いている人に、現在の会社における様々な項目の満足度について質問している。

その結果「満足している」の割合が特に高かったのは「休みの取りやすさ(40.2%)」で、次点の「労働時間(残業時間含む)(19.5%)」の約2倍であった。同社は休みを取りやすい環境が会社への満足度に大きく寄与していると分析した。また「満足している」と「どちらかと言えば満足している」を合わせた「満足している・計」の割合でみても「休みの取りやすさ(70.3%)」が最も高いという結果に。次いで「労働時間(残業時間含む)(52.0%)」が続くが「満足している・計」が半数を超えたのはこの2つだけだったという。

さらに「満足していない」と「どちらかと言えば満足していない」を合わせた「満足していない・計」の割合を見ると「給与(賞与含む)(71.6%)」「社風や価値観(65.0%)」「働きぶりへの評価(60.5%)」などに不満が多いことがわかる。

働く上での賃金・仕事・時間の優先順位

働く上での賃金・仕事・時間の優先順位

続いて本調査では、転職活動継続者に、働く上で仕事に見合った【賃金】自分がやりたい【仕事】希望通り働ける【時間】の3つがすべて満たされない場合に、どのような優先順位をつけるのか質問。その結果、下記の順に回答が多いことが明らかになった。

仕事>時間>賃金 23.0%
仕事>賃金>時間 21.5%
時間>仕事>賃金 17.6%
賃金>時間>仕事 16.0%
賃金>仕事>時間 11.8%
時間>賃金>仕事 10.0%

なお、正社員と契約社員または嘱託社員は「仕事>賃金>時間」が最も多くなり、それぞれ24.7%、30.7%となったという。一方で、パートまたはアルバイトと派遣社員は「仕事>時間>賃金」がそれぞれ25.6%、25.8%で最多となったことが報告された。

転職活動で利用している情報媒体や方法 最も有効だったのは?

転職活動で利用している情報媒体や方法 最も有効だったのは?

次に本調査では、転職活動継続者に転職活動で利用している情報媒体や方法を尋ねている。その結果「仕事探し系のアプリ(52.3%)」「ハローワーク(45.4%)」「民間の求人サイト(39.5%)」 「検索サイトで希望の条件を検索(39.5%)」が上位に。

さらに、希望雇用形態別にみると、正社員希望者は「ハローワーク(56.2%)」が最も多く、パートまたはアルバイト希望者は「仕事探し系のアプリ(53.6%)」 が最多であった。

また転職活動完了者が利用した情報媒体や方法について、最も有効なものとしては「仕事探し系のアプリ(26.9%)」「民間の求人サイト(22.5%)」「検索サイトで希望の条件を検索(17.2%)」が多く挙げられたという。

まとめ

本調査ではこのほか、入社前後のギャップで期待を下回ったものとして「仕事内容」が最も多く挙げられたことを報告している。「給与」について不満を抱く人は多いものの、入社前後で大きく期待を下回っているわけではないようだ。

優先順位として「自分のやりたい仕事」を上位に選択する人が多いことを踏まえると、そこに対するギャップは離職のきっかけともなりやすいと考えられる。転職者の期待を裏切ることがないよう、仕事内容に関する入社前の丁寧な説明は欠かせないと言えるだろう。

また、仕事内容について明確に情報発信することで、求める人材とのマッチング率を高められる可能性もある。より効果的な採用活動としていくためにも、転職者向けの情報を精査することが重要だろう。