職場で起きているZ世代と上司世代の認識のズレとは? SHIBUYA109 lab.調査
株式会社SHIBUYA109エンタテイメント(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:石川あゆみ)が運営する若者マーケティング機関『SHIBUYA109 lab.(読み:シブヤイチマルキュウラボ)』と「金沢大学 金間研究室(石川県金沢市)」は、20代の会社員457名と40代以上の会社員480名を対象に「Z世代と上司世代の仕事観ギャップ」をテーマとした共同調査を実施した。
調査概要
①WEB調査
調査期間 :2025年4月
調査パネル:外部調査会社のアンケートパネルを使用(SHIBUYA109 lab.調べ GMOリサーチ プラットフォーム利用の調査)
居住地:全国47都道府県
性別:男女
【若手世代】年齢:20~29歳
対象:会社員、公務員、その他団体職員
回答者数:457名(男性216名/女性241名)
【上司世代】年齢:40~65歳
対象:会社員、公務員、経営者・役員、その他団体職員
回答者数:480名(男性242名/女性238名)
※回答率(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しているため、合計数値は必ずしも100%とはならない場合がある
②SHIBUYA109 lab.による定性調査
・インタビュー
対象者条件:若手世代(23~24歳) 女性4名 会社員
上司世代(35~45歳) 男性2名・女性3名 会社員(管理職) 合計9名
・その他過去定性調査をもとに考察
※金沢大学融合学域先導学類4年・井戸咲希および融合研究域教授・金間大介による協力(定量調査設計、定量調査分析など)
※20代の会社員を「若手世代」、40代以上の会社員を「上司世代」と表現
出典元:Z世代と上司世代の仕事観ギャップに関する調査(SHIBUYA109 lab.)
24項目に仕事観ギャップ 世代を超えた共通認識は17項目
本調査では、20代会社員である「若手世代」と40代会社員である「上司世代」を対象に、働くうえでのコミュニケーションや仕事の進め方・ビジネスマナー・成長意識について、アンケート調査を実施。その結果を統計学的手法「t検定」にて分析し、ギャップがある項目とほぼ共通認識と思われる項目を分類している。その結果、41項目のうち、若手世代と上司世代の間にギャップが生じている項目が24項目、共通の認識が持たれている項目が17項目あることが明らかになったという。
特にギャップが大きかったのは「若手:得意・不得意に合わせた仕事がしたい?/上司:得意・不得意に合わせた仕事を頼んでいる?」の項目だ。若手の65.4%は得意・不得意に合わせた仕事をしたいと考えているのに対して、上司の55.0%が多様な仕事を任せていることが明らかになっている。また、仕事の進め方としてマニュアルが欲しいと考える若手が58.6%なのに対して、上司の55.7%は自分でやり方を考えて欲しいと回答したことも明らかになった。
一方で、個人に合わせた褒め方や積極的なフィードバックについてなどは、若手世代と上司世代にほとんどギャップがみられていない。
まとめ
同社は本調査の中で、上司世代には「時代の流れもくみ取りながら、若手世代の意思を尊重することを意識する姿勢」がみられたと報告している。世代によって様々なギャップが生まれることは避けられないものの、大切なのはお互いの意思を尊重することだと考える人が多いようだ。
世代を問わず働きやすい環境を作るためには、相互理解を促進できる取り組みが重要ではないだろうか。自社における取り組みを見直す機会としていただきたい。














