「働き盛り世代のホンネ」40歳のキャリア実態と理想の姿 ヒューマン調査
ヒューマンホールディングス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:佐藤朋也)は、ヒューマングループ創業40周年を記念し、企業や組織・団体に勤務している1985年生まれの男女1000名を対象に「40歳のキャリア実態と『なりたい自分』意識調査2025」を実施した。
調査概要
期間:2025年5月19日~5月20日
対象:企業や組織・団体に勤務する1985年生まれの男女
回答数:1000名(男性:500名/女性:500名)
方法:インターネット調査
出典元:【40歳のキャリア実態と『なりたい自分』意識調査2025 vol.1】思っていた40歳と違う!? 働き盛り世代のホンネを調査 転職意向6割超、管理職よりスペシャリスト、年収は想定を下回る傾向(ヒューマンホールディングス株式会社)
※調査結果の構成比は小数点2位以下を四捨五入して算出しているため、合計値は必ずしも100%とはならない
約6割が現在の仕事に満足 悩みは「給与」がトップに
本調査では「現在の仕事に就いて満足しているか」という質問には58.2%が「満足している(「非常に満足(8.1%)」「どちらかといえば満足(50.1%)」)」と回答したという。
一方で「仕事に関する悩み」として最も多く挙げられたのは「給与が低い(35.6%)」で、次いで「モチベーションが上がらない(22.9%)」「昇給が見込めない(22.5%)」なども挙げられている。
なお本調査では「20代のときに想定していた40歳時点の年収額」で最も多かったのは「500~600万円未満(25.8%)」であったことが報告されている。一方「現在の年収額」は「300~400万円未満(21.9%)」が最も多く、約100~200万円のギャップがあることが明らかになった。
転職経験と今後の意向
続いて本調査では、転職経験の有無について質問。62.6%が「転職をした経験(1~5回)がある」と回答したという。また、60.0%は「転職の意向がある(「現在転職をしたいと思っている(17.0%)」「機会があれば転職したいと思っている(43.0%)」)」と回答したことが報告された。
また「管理職(部下を率いて業務を指示・管理する人材)とスペシャリスト(特定の分野において高い専門性を持つ人材)では、どちらになりたいと思うか」という質問に対しては、74.0%が「スペシャリスト(「スペシャリスト(19.5%)」「どちらかといえばスペシャリスト(54.5%)」)」と回答。
「スペシャリスト」を選んだ理由としては「管理職に向いていないから」「管理職になりたくないから」「専門性を高めたいから」の順に多く挙げられたことが明らかになった。一方「管理職」については「給与が高い」「マネジメントに興味がある」「適性があると思う」「スペシャリストにはなれないから」の順に理由が挙げられている。
スキルに関する意向と現状 リスキリングに取り組む目的は?
さらに本調査では「40歳までに習得しておくべきスキル」について質問。その結果「コミュニケーション(33.9%)」「デジタル・IT(30.7%)」「語学(21.4%)」「AIやIoT(20.6%)」が上位に挙げられた。なお「これからの時代に求められるスキル」としても「コミュニケーション(40.8%)」が最多だったという。
続いてリスキリングへの取り組みについて尋ねる項目では「リスキリングに取り組んだことがある」と回答したのは23.2%にとどまったことが判明。リスキリングの目的としては「業務スキル・知識のアップデート(39.7%)」「新しい業務スキル・知識の習得(38.0%)」「給与アップ(37.5%)」「仕事へのモチベーション維持・向上」(33.1%)」が多いようだ。
また、リスキリングに取り組んだことのない768名に「リスキリングに取り組む上で足かせになっているもの」について尋ねると「仕事の忙しさ(26.8%)」と「金銭の不足(26.6%)」がほぼ同率で挙げられたという。
まとめ
本調査では現在の仕事に6割近くが満足している一方で、転職意向を示す人も6割となっている。給与やモチベーションについて悩む人が多く、転職によって現状を変えたいと考える人も少なくないようだ。
いわゆる「40歳の壁」を迎える時に、企業として従業員をどのようにサポートするべきなのだろうか。本調査ではリスキリングの目的が仕事上の悩みの解決につながっている様子もみられた。一方で、取り組む上での障壁として、時間の確保と金銭面の負担が挙げられている。こうした従業員の意向や課題をもとに、サポート体制の構築を検討してみてはいかがだろうか。














