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「シェアド・リーダーシップ型組織」に魅力を感じる管理職が7割超 シェイク調査

2025.07.18

株式会社シェイク(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:吉田実)は、300名以上の規模の会社の正社員かつ管理職(課長~部長クラス)を対象に「管理職の期待・実態・課題」に関する意識調査を実施。管理職が現在どのような責任を担っており、業務負担に対してどのように感じているのかを明らかにした。

調査概要

「管理職の期待・実態・課題」に関する意識調査
調査期間:2025年6月10日~2025年6月13日
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1020人
調査対象:調査回答時に300名以上の規模の会社の正社員かつ管理職(課長~部長クラス)の35~60歳であると回答したモニター
調査元:株式会社シェイク
モニター提供元:PRIZMAリサーチ
出典元:「管理職の期待・実態・課題」に関する意識調査レポート(株式会社シェイク)

部長職の7割が「将来を見据えた部下の育成」を会社から期待されていると回答

部長職の7割が「将来を見据えた部下の育成」を会社から期待されていると回答

役職があがるごとにマネジメントや部下の育成といった責任が増す。本調査では「課長職(相当)」「部長職(相当)」にそれぞれ「現在、会社からどのような役割を期待されていると感じるか」について質問。

課長職(相当)からの回答は「部下のキャリア・将来を見据えて、必要な指導・育成をする(63.7%)」「部下に必要な業務指示・指導を行い、その進捗状況を管理する(50.2%)」「部下のモチベーションを維持させ、職場によい雰囲気をつくる(48.5%)」が上位に挙がった。

「今後も、管理職として力を入れて取り組みたいこと」については「部下のキャリア・将来を見据えて、必要な指導・育成をする(49.7%)」「部下のモチベーションを維持させ、職場によい雰囲気をつくる(38.1%)」「部下に必要な業務指示・指導を行い、その進捗状況を管理する(33.2%)」が多数を占めた。

「部長職(相当)」になると、課長職よりも会社からの期待値をより強く受け止めていることが判明した。「部下のキャリア・将来を見据えて、必要な指導・育成をする(70.9%)」「部下に必要な業務指示・指導を行い、その進捗状況を管理する(57.5%)」「部下のモチベーションを維持させ、職場によい雰囲気をつくる(56.9%)」という結果に。

「今後も、管理職として力を入れて取り組みたいこと」については「部下のキャリア・将来を見据えて、必要な指導・育成をする(48.9%)」「部下のモチベーションを維持させ、職場によい雰囲気をつくる(38.7%)」「部下に必要な業務指示・指導を行い、その進捗状況を管理する(31.3%)」が上位を占めた。

7割以上の管理職が「シェアド・リーダーシップ型組織に魅力を感じる」と回答

7割以上の管理職が「シェアド・リーダーシップ型組織に魅力を感じる」と回答

次に本調査では、1人のリーダーがリーダーシップを発揮して組織を率いる従来型ではなく、メンバー全員が必要に応じて必要なリーダーシップを発揮するチームや職場の状態を示す「シェアド・リーダーシップ型組織」についての意見や印象を質問。その結果、7割以上の管理職が「とても魅力的だと思う(21.4%)」「やや魅力的だと思う(54.0%)」と回答した。

また「シェアド・リーダーシップ型組織の懸念点」については「統制や管理がしづらい(38.2%)」「責任の所在が不明確になる(34.7%)」「意見がまとまらず、意思決定が遅くなる(30.2%)」との声が多く寄せられている。

「現在の組織のリーダーシップスタイル」については「上司が意思決定し、確認のもとメンバーは一部裁量を持つ(35.5%)」「上司は方向性を示し、役割分担のもとメンバーが主体的に行う(30.8%)」が多い。そのほか「上司が意思決定・指示を行い、メンバーが指示に従う(13.8%)」「上司やリーダーは最終責任を負い、メンバー同士で相談・意思決定をする(10.8%)」「役職に関係なくメンバー全員が意思決定に関与し、状況に応じてそれぞれがリーダーを担う(9.1%)」は1割程度となっている。

まとめ

今回の調査では、管理職が担っている責任や、業務負担についての意識が明らかになった。次世代型組織として注目されている「シェアド・リーダーシップ」については、7割以上が魅力を感じていることが判明。一方でシェアド・リーダーシップには「統制の難しさ」「責任の曖昧さ」といった懸念点があることを指摘する結果となった。

管理職には業務面だけでなく、心理的な負担が大きくなりがちでもある。そういった負担を軽減し、本来担うべき役割を十分に果たせる環境を整備することは、組織力の向上につながる。本調査の結果をぜひ今後の取り組みの参考にしたい。