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約9割の外国人材が「将来に明確なビジョンあり」 ヒューマンHD調査

2025.08.13

ヒューマンホールディングス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:佐藤朋也)は、同社グループで人材事業を展開するヒューマングローバルタレント株式会社が運営する、ビジネス・プロフェッショナル×バイリンガルのための転職・求人情報サイト「Daijob.com」の外国籍登録者を対象に「外国人材の日本での仕事観とキャリアに関する実態調査2025」を実施した。

調査概要

期間:2025年7月7日~7月16日
対象:現在日本で働いてる、または過去に日本で働いた経験があるDaijob.comの外国籍登録者
回答数:280名
方法:インターネット調査
出典元:【外国人材の日本での仕事観とキャリアに関する実態調査2025 vol.2】日本は“選ばれる”国になれるのか?キャリア構築・リスキリングに前向きな外国人材 求められる対応とは(ヒューマンホールディングス株式会社)
※調査結果の構成比は小数点2位以下を四捨五入して算出しているため、合計値は必ずしも100%とはならない

“なりたい自分”を思い描けている外国人材は約9割

“なりたい自分”を思い描けている外国人材は約9割

日本で働いている、または過去に働いた経験を持つ外国人材を対象にした本調査。まず、「今後の“なりたい自分”の姿を思い描けているか」と質問。「しっかりと思い描けている(49.3%)」「ぼんやりとだが思い描けている(37.9%)」と、87.2%が“なりたい自分”像を持っていることが判明した。一方、同社が過去に企業や組織・団体に勤務している40歳の日本人を対象に実施した調査では「しっかりと思い描けている」はわずか8.9%。「ぼんやりとだが思い描けている」は同率の37.9%にとどまり、53.2%が「思い描けていない」と回答したという。

また、リスキリング(学び直し)への取り組み状況について、外国人材は「取り組んでいる(66.8%)」の回答が高い割合を示している。リスキリングの主な目的としては「業務スキル・知識のアップデート(32.1%)」「転職(15.0%)」「環境・時代の変化への対応(13.9%)」が上位に挙げられた。

習得意欲の高いスキルは? 支援の充実が重要なポイントか

習得意欲の高いスキルは? 支援の充実が重要なポイントか

続いて本調査では、リスキリングに取り組んでいると回答した187人に、リスキリングによって今後習得したいスキルについて質問。その結果「デジタル・IT(23.0%)」「AIやIoT(21.9%)」「語学(日本語以外)(11.2%)」がトップ3に。「マネジメント(7.0%)」「コミュニケーション(6.4%)」「データ分析(6.4%)」など、ビジネス基盤スキルにも一定の関心が寄せられている。

また本調査では、勤務先におけるリスキリング支援の有無について「わからない/記憶にない(33.6%)」「日本企業・自国や他国の企業のどちらでも支援はなかった(27.5%)」との回答が6割以上となった。

「日本企業・自国や他国の企業の両方で支援があった」と回答したのは11.8%で、どちらか一方で支援があった人も11.4%にとどまっていることから、同社は、日本を含め諸外国の企業でも、リスキリング支援は十分に普及しているとは言い難い状況にあると考察している。

まとめ

外国人材のほとんどが将来に対して、明確なビジョンを持っていることが判明した本調査。約7割がリスキリングにも高い意欲を示している。しかし、日本でも自国でも、十分なリスキリング支援が受けられている人は少ない状況にあることも明らかになった。

同社はキャリア形成に意欲的で、スキル向上に前向きな人材が多いことを踏まえ、リスキリング支援の充実を図ることが、外国人材の活躍をさらに促し、長く働いてもらう重要なポイントになると提言している。今後、外国人材の活用を検討する際の参考としたい。