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いよいよ開国!場所と時間に囚われない働き方の実現

2020.05.26

 皆さま、新型コロナウィルスで緊急事態宣言が出されて以来、どのようにお過ごしですか?

 3密(密閉・密集・密接)を控え、ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を確保すること!とされ、企業側は急遽在宅勤務制度を取り入れたり、今まであまりワークしていなかった在宅勤務制度を活用し始めた、という話をよく聞きます。

 また、最近は「アフターコロナの働き方」などのワードもよく聞くようになりました。

 果たしてその実態はどのようになるのでしょうか。

 当社でもこの緊急事態宣言のもと、以前一度見送りにしたテレワーク(在宅勤務)を取り入れることにしました。

 社員には前日15時までに在宅勤務申請を出してもらい、当日中に在宅勤務報告書を提出してもらっています(もちろん全て電子稟議での提出です!)。

 今では、取り入れた当初の予想以上に業務が回り、Web会議もスムーズにできているので、当初の迷いは杞憂に終わりました。

 中でも当社のオペレーションチームのチームワークには驚かされます。

 先月4月から発足したそのチームは全員女性で、多拠点間で日々次から次へ押し寄せてくる業務を見事なチームワークでこなしていきます。

 もちろんまだまだ改善点もありますが、初めてのメンバーで初めてのテレワークでこのパフォーマンスは素晴らしいと思っています。

 このチームを見ているとその理由が分かります。

 それは、チームメンバーが、

・必要に応じてきちんと意見を言えるから
・他メンバーの意見を否定しないで尊重するから
・ホウレンソウのポイントを押さえているから

 このように、とてもオープンなチームです。

 そして何より、

・仕事をチームとして進めている自覚があるから

 それぞれのキャラクターが相互補完、むしろ活かし合うバランスが良いチーム。そして各人がチームとして業務を進めるという自覚を持っている。

 こういうチームワークを見ていると、ますます場所に囚われて仕事をする必要がない、と思えます。

 そういった中で、在宅勤務をすることに罪悪感を持ち、なかなか在宅勤務に踏み出せない人の話を聞きました。

「上司からサボってると思われたらどうしよう」「時間の使い方が分からない」

 この罪悪感はどこからくるのでしょう?

 テレワーク制度を導入する際、企業側が「性悪説」前提のもと、勤務時間等の管理をガチガチにしていたり、必要以上の報告義務を課したりするのは、逆にパフォーマンスが落ちることがあります。

 企業側としては、「性善説」に立ったうえで、テレワーク制度導入だけでなく、根本的な制度の見直しやマネジメント思想の改革を進めるのが良いでしょう。

 今でも「在宅勤務にすると社員が働かなくなる」という声を聞きますが、「在宅勤務にするから働かない」のではなく、もともと「働かない」人は在宅勤務でもオフィスにいても働かないのです。

 つまり、「どこで働くか」はあまり重要ではなく、「どう働くか」がポイントであり、大切なのは企業側が社員の環境や自主性・積極性を尊重することだと思います(オフィスで働いていたときとは違った活躍をしてくれ、驚かされるかもしれません!)。

 また、勤務評価についても時間で拘束するのではなく、成果で評価するような評価制度も併せて取り入れる必要があります。

 ぜひ場所や時間で評価するのではなく、成果や業務の遂行方法をオープンに評価する新しい制度も取り入れてみてください。

 反対に、個人も罪悪感から解放され、これからの新しい仕組みの中で自分にしかできないことや自分の価値を新しい方法で提供していきましょう(『働き方改革』は誰のため?『自分の時間を生きるということ』参照)。

 テレワーク制度が十分整っていないうちに、コロナによる緊急事態宣言が出され、強制的に在宅勤務を認めざるを得なくなった企業はたくさんあります。

 いよいよ新しい働き方を実現できるときが来ました。

 「これまでの日本人の働き方がいかに場所と時間に囚われた働き方だったか」に気づき、どんどん新しい発想や制度を取り入れていく企業が増えますように。

 そして国民一人一人が、より自分の価値に気づき、場所と時間に囚われない新しい働き方ができる国になりますように・・!