2021年はこうなる
先ずは、数字から見ていこう。
数字を見る限り日本の景気は復活を遂げていそうだが、今までとは様相の違う業種や企業がけん引する。依然として、ソーシャルディスタンスを意識した非接触型社会が定着しつつ、新しいモノやサービスが登場する。
オフィスは一極集中の大型テナントは無くなり、中規模以下に分散化し、効率とリスクヘッジが共存しBCPの実現が図られる。
実際に行われる業務はどうなっているかというと、殆どがクラウド化されテレワークの実現が進んでいる。そうは言っても、出社しないことは無く会社のポリシーによって出社比率はバラエティ豊かである。作業効率も上がり、成果の見える化が進み、成果の上がらない社員は厳しい状況に追われる。当然、中小企業にも効率化の波は高波として訪れ、淘汰が一気に進んでいる。5Gによる通信環境の高速化によりIT環境も飛躍的に向上する。いつどこにいても疑似的だがリアルに人と会うことが出来る。
なんていう現実が1年後に到来しています。あなたはどう思いましたか?
ビジネスチャンスや転職チャンスを見つけましたか?それとも不安になりましたか?
細かく確認していきましょう。まずは株価。直近の高値である25,000円まで戻ります。実体社会がどう変わろうが、金余りの状況は変わりません。お金持ちはコロナ禍の中、一般市民とは逆に資産を増やしたと言われております。相場の変動が大きい時こそ、お金持ちは資産を増やしますので、直近の高値圏である25,000円までは戻ります。
為替は、日本が比較的コロナの死者が少ないこともあり円高が進みます。周期的にも円高期に入っています。
金の先物は、下落します。一旦コロナが落ち着き売られます。金は長期的に見れば上昇しているので、下がった時が買い時かもしれません。
次にビットコインの価格は上がります。本格的な非接触社会の到来で仮想通貨の利用が見直されます。各国が自国通貨のデジタル化も実行してきますが、デジタル通貨での金であるビットコインの価格は、現物の金と同様に次第に上がっていきます。
目に見える数字的な部分はここまでとして、目に見えない生活や働き方がどうなっているかに移ります。
テレワークが常識になっています。アクティビティ・ベースド・ワーキング(ABW)などで、必要な仕事を必要な人が納期までに終わらせる文化が根付いています。タスクが各従業員に割り当てられ全てが数値化されて管理されます。この数値がそのまま各従業員の評価に直結し、合理的な人事制度改革が進みます。忖度や派閥など目に見えない貢献は数値化されないので、人によっては納得のいく組織が形成されています。これもデジタル化による成果で成り立っており、社内にあったシステムやソフトウェアは全てクラウドに置き換わっています。
ペーパーレス化も進み、デジタルでのサインも必要なくデータでの連携(EDI)だけで、契約や発注業務が完了します。ここまで作業効率が上がるとコスト削減が進み企業は利益を出しやすくなっています。以前は、「内部留保は悪だ」とまで言われ続けていましたが、このコロナ禍で掌を返したように内部留保が称賛されています。逆に、中小企業の財務体質の悪さが表面化し、生産性向上だけではなく内部留保の必要性や資金繰りの見える化まで改善が進んでいます。
スレイブニューワールド
デジタルにより格段に作業効率は上がり、生産性の高い従業員は各社から引っ張りだこになります。ジョブ型雇用まではいっていませんが、各個人の従業員の力量によって企業が成り立っていることが露わになります。日本は雇用主側が強いモノプソニーの状態でした。しかし、働き方が変わりテレワークで個人の力量が分かった結果、今までは奴隷のように使われてきた従業員も様相が一変します。実力のあるものが、交渉力を持ちます。独立したり、フリーランサーにならなくても安定して報酬を稼ぐことになります。
日本の未来は、人口減少の影響で暗い話題が多いですが、頑張っている人には引き続き明るい社会が続きます。人口減少もいつかどこかで増加に転じます。その時に備えて準備を進めていきましょう。