2022卒採用のスケジュールやポイントまとめ
テクノロジーの進歩や市場の変化、働き方改革の推進や新型コロナウイルス感染症の影響などから、新卒採用における採用手法が多様化している。従来からの採用手法に加え、時代に即した手法も増えているため、採用手法の種類や、自社にあった方法が気になる担当者もいるのではないだろうか。
今回は、2022年卒業・修了予定の学生を対象とした採用活動のスケジュールとポイント、採用手法の種類や、おすすめの採用サービスを紹介する。それぞれの特徴やメリットを抑え、採用活動の参考にしてほしい。
目次
●2022年卒採用のスケジュール、ポイント
●さまざまな採用手法
●おすすめ採用サービス
●まとめ
2022年卒採用のスケジュール、ポイント
新卒者を対象とした採用活動は、政府によって日程が定められている。まずは、2022年卒者を対象とした採用スケジュールとそのポイントを見ていこう。
2022年卒の採用スケジュール
政府が提示している2022年卒(2021年度卒)の採用スケジュールは、以下の通りだ。
・2021年3月1日以降:広報活動の開始
・2021年6月1日以降:選考活動の開始
・2021年10月1日以降:正式な内定日
企業は採用スケジュールを遵守することが望ましい
採用スケジュールは関係省庁より経済団体や業界団体などに対してその遵守を要請しているが、実際は上記のスケジュールより早期に選考を行う企業も多いのが実情だ。しかし、学生が学修時間等を確保しながら安心して就職活動に取り組めるようにするためにも、企業は定められたルールを遵守することが望ましいと言えるだろう。
今後の採用スケジュールには注意が必要
これまで学生に対する「就職・採用活動の日程(いわゆる就活ルール)」は経団連によって策定されていたが、2018年10月に経団連が就活ルールの廃止を発表したことで、2020年卒からの採用スケジュールは政府が主導してルールを定めることとなった。
2022年卒までは従来のスケジュールを踏襲することを決定しているが、2023年卒の就活ルールについては今年度以降検討されることになっているため、今後の採用スケジュールには注意が必要だ。
さまざまな採用手法
新卒者の採用を効果的に進めるためには、さまざまな採用手法を知り、自社のスタイルにあったものを選択していくことが大切だ。ここでは、従来の手法に加え、近年行われるようになってきた採用手法を紹介する。
就職情報サイトの活用
新卒採用において、最も一般的な採用手法が就職情報サイトへの情報掲載だ。インターネットを利用するため、居住地を問わず就活生に情報提供することができる。掲載できる情報量も多く、就活生は条件検索をかけて企業の絞り込みを行うため、自社にマッチした人材が集まりやすいというメリットがある。
学校訪問
学校訪問は、学校のキャリアセンターや就職課に自社の求人票を提出し、紹介してもらう方法だ。企業は学校や学部などの情報から在籍する学生の傾向を判断しやすく、従業員の出身校を中心にターゲットを絞ることでミスマッチが起こりにくいとされている。学校との関係が構築されれば、学内の合同企業説明会などに声がかかることもあるようだ。
人材紹介サービス(新卒紹介)
人材紹介は、サービス会社が企業の求める人物像にあった人材を紹介し、採用に結びつける方法だ。中途採用で利用されることが主流であったが、近年新卒採用にも応用されるようになった。ニーズにあった人材へピンポイントでアプローチができることや、料金が成果報酬型のため無駄なコストがかからない点がメリットと言える。
合同企業説明会
企業と就活生をつなげる機会として、一つの会場に複数の企業が集まるのが合同企業説明会だ。開催規模が大きいものほど、さまざまな学生と出会うきっかけが多くなる。自社のことを知らなかった・自社の分野に興味がなかった学生にもアプローチすることができ、想定外の人材発掘につながる可能性もあるだろう。
ハローワーク
ハローワークは、新卒専用の応募枠を設けているところもある。企業は無料で求人情報を掲載することが可能で、場合によっては助成金制度も利用できる。就活生には管轄のハローワークで履歴書や面接対策を行ってもらえるというメリットもあり、地方企業の採用には有効な手段と言えるだろう。
Web説明会、Web面接
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点などから、パソコンやスマートフォンなどを用いてWeb上で説明会や面接を行う企業が急増している。就活生は地方からでも気軽に参加できるため、企業にとってはさまざまな人材との出会いの創出やUターン希望者の獲得につながると考えられている。
ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングは、企業から就活生に対して主体的にアプローチしていく採用方法だ。人材データベースから自社の求める人材を探し出し、直接コンタクトをとったりスカウトをしたりする。企業が主体的に動くためターゲットが絞りやすく、ミスマッチが起こりにくいとされている。
ミートアップ
ミートアップとは、カジュアルな雰囲気で従業員と就活生が交流する場を指す。テーマをもとにしたイベントを開催し、互いの理解を深めることを目的としている。就活生に企業の取り組みや雰囲気を理解してもらえるだけでなく、ブランディングも期待できるとして導入している企業が増えているようだ。
その他の採用手法
企業が行う採用手法には、その他にも、以下のような方法がある。
・インターンシップ:学生にインターン生として実際に働いてもらったのち、入社に
つなげる
・自社ホームページ:企業のホームページに採用情報や企業情報を詳細に掲載する
・ソーシャルリクルーティング:SNSの公式アカウントから採用情報や自社の商品、
イベントなどを発信する
・ターゲット広告:さまざまなWebサイトに訪れている学生に対し、独自のルートで広告を
配信する
・逆求人採用:学生がWebサイトに掲載した自己アピールに対し、企業がアプローチする
おすすめ採用サービス
新卒を対象とした採用活動は、各サービス会社が提供しているシステムやサービスを活用することでスムーズな運用が可能だ。ここでは、面接ツールや求人媒体、人材紹介など、おすすめの採用サービスを紹介する。
BioGraph
「BioGraph」は、パソコンやスマートフォンでWeb面接が実施できる面接システムサービスだ。企業は応募者との面接までの日程調整から管理までを一元化することができ、応募者は登録が不要な上、スマホで面接を受けることが可能だ。録画データのダウンロードや画面共有機能が標準装備され、利用目的や面接頻度にあわせて4つの有料プランを選択することができる。
参考:オンラインの面接実施数が7.6倍に増加!WEB面接専用システム「BioGraphバイオグラフ」
MOCHICA
「MOCHICA」は、LINEと連携した採用管理システムだ。選考日程の調整や選考結果の通知などを利用頻度の高いLINEで行うことで、企業と応募者の距離を近くすることを目的としている。ダッシュボード機能では、エントリー者の属性やエントリー数の推移、採用進捗などを一目で把握することができる。
参考:企業と学生をもっと近くに。LINEと連携した採用管理システム
美プロ
「美プロ」は、美容師・エステティシャン・ネイリスト・ブライダルなど、美容業界の求人に特化した求人媒体サービスだ。定額制の料金プランを採用しており、変動リスクを抑えながら利用することができる。自社の求人をお気に入り登録しているユーザーに対して直接アプローチできる機能を搭載しているため、ダイレクトリクルーティングを行うことも可能だ。
参考:女性のための美容求人・転職サイト「美プロ」
おもてなしHR
「おもてなしHR」は、ホテル・旅館の求人検索サービスだ。宿泊業界に特化しているため意欲の高い人材が集まりやすく、若手の即戦力化や定着率の向上が期待されている。ピンポイントに人材を探す「人材紹介サービス」と幅広く人材を募集する「求人広告掲載サービス」とがあり、ニーズにあわせた手法を選択することができる。
参考:宿泊業界専門の就職・転職支援サービス
逸材は君だ
「逸材は君だ」は求職者への研修を通して正社員採用を目指す人材紹介サービスだ。登録者に対して企画・マーケティング・営業などの短期間の研修を行い、売り上げアップに直結するプロフェッショナル人材として企業への紹介を行っている。採用が決定するまでの費用がかからないため、企業は低コストで採用活動を行うことができる。
参考:独自のマーケティング研修で市場価値を高め転職を支援
まとめ
新卒採用の手法は時代の流れやテクノロジーの進歩とともに多様化しているため、さまざまな手法について理解した上で取捨選択していく必要がある。自社の求める人材を獲得するために、一度自社の採用方法の見直しやサービスの活用を検討してみてはいかがだろうか。