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業務効率化を推進する勤怠管理と給与計算の連携。おすすめのシステムを紹介

2023.01.20
オフィスのミカタ編集部

バックオフィス業務は年々複雑化し、担当者への負担は増加傾向にある。中でも業務の属人化や手作業によるヒューマンエラーに課題を抱えている企業は多いだろう。ここでは勤怠管理と給与計算それぞれのシステムについての特徴と、業務効率化を推進するおすすめのシステムを紹介する。

勤怠管理・給与計算システムそれぞれの特徴

まずは勤怠管理システムと給与計算システム、それぞれの特徴について見ていこう。

勤怠に関する情報を網羅的に管理する勤怠管理システム
勤怠管理システムとは、従業員の出退勤や残業時間、シフト作成など勤怠に関する情報を網羅的に管理することができるシステムのこと。

勤怠管理システムの主な機能は下記の通りだ。
・シフト作成
・有給などの休日休暇、残業の申請・承認
・残業や有給取得状況などの把握
・出退勤情報の自動集計

勤怠情報を基に給与計算を行う給与計算システム
給与計算システムとは、勤怠情報をもとに各種税金や保険料、年金などに対応しながら給与計算を行うシステムのことだ。給与計算には勤怠情報が必要なことから、それぞれのシステムを連携するメリットは大きい。

以下リンクでは勤怠管理業務システムに関して詳しく紹介している。参考にしてみてほしい。
勤怠管理業務支援ツールとしての勤怠管理システムの特徴と主要な勤怠管理システムを紹介

勤怠管理・給与計算システムを連携するメリット

具体的に勤怠管理・給与計算システムを連携するメリットを3つ解説する。

勤怠情報を基に給与計算を自動化できる
勤怠管理システムと給与計算システムを連携することで、勤怠情報をもとに自動で給与計算が行える。残業時間や休日出勤、各種手当や保険料などの計算も含めて自動化されるため人的ミスや作業時間の短縮が可能だ。

経理業務担当者の負担軽減
経理担当者は従業員の打刻にミスが無いか、残業時間が超過していないかを一人一人確認しなければならない。また、給与計算のミスは許されないため漏れがないか何重にもチェックを行う必要がある。毎月ルーティンで発生する給与計算にかかる時間を削減することで、経理担当者への負担の軽減ができるだろう。

法改正による税金の算出方法変更時も対応でき、ミスが軽減する
労働基準法や税金の法改正が行われるたびに、給与計算業務のフローを見直さなければならなかった。しかし、クラウドシステムを利用すれば、自動アップデートによって法改正に対応した状態で利用することができる。

どちらか一方を導入済の場合は連携できるかチェック

もしすでに勤怠管理システムと給与計算システムのどちらかを導入している場合には、新たに導入予定のシステムと連携が可能かどうか必ずチェックしよう。連携できないシステムを導入してしまうと、それぞれ独立した状態で運用しなければならないため余計なコストと作業時間が発生してしまうため注意が必要だ。

両システムを同時に提供しているサービス

まずは勤怠管理と給与計算に対応しているサービスを4点紹介する。

freee人事労務
「freee人事労務」は労務の人的なミスをゼロにすることを掲げ、勤怠から給与明細まで一貫してペーパーレスにできるシステムだ。従業員は入社手続き・打刻・身上変更を、管理者は給与計算・給与明細・給与振込を全てIT化。初期費用は無料で従業員人数によって月額料金が変動する。
https://www.freee.co.jp/hr/

Doreming
「Doreming」は人事、勤怠、給与を一貫して管理できるソフトのため、複数のソフトと連携する必要がない。また、従業員の福利厚生として利用可能ないつでも給与を支払えるサービスや、副業支援サービスなどが利用可能だ。
https://www.doreming.com/ja/

マネーフォワードクラウド勤怠/給与
「マネーフォワード」では人事労務業務を効率化させるための「マネーフォワード クラウドHRソリューション」と呼ばれるクラウドサービスを展開している。この中に含まれているものが勤怠と給与管理システムだ。勤怠・給与に関する機能はほぼ網羅されており、それぞれのサービス同士でスムーズな連携が行えるというメリットが挙げられる。
https://biz.moneyforward.com/

ジンジャー勤怠/給与
バックオフィス業務の効率化に関するサービスを複数展開している「ジンジャー」。給与・勤怠システムを同時に契約することで連携がスムーズになるほか、1つのデータベースで一元管理することによって一括で情報の登録や変更が可能だ。
https://hcm-jinjer.com/payroll/

給与計算システムとの連携が可能な勤怠管理システム

すでに給与計算システムを採用している場合には、既存システムと連携可能な勤怠管理システムを選ぶことでコスト削減に繋がる。ここでは給与計算システムとの連携が可能な勤怠管理システムを3点紹介する。

KING OF TIME
「KING OF TIME」は業界でも最多の打刻手段を誇る。導入企業は43,000社以上、利用者数は2,550,000人と規模や業界問わず様々な企業で採用されている。人事労務freeeやSmartHR、給与奉行クラウドなど幅広い外部サービスとの連携が可能となっている。
https://www.kingoftime.jp/

kincone
「kincone」は見やすい管理画面を意識した勤怠管理システム。月額料金は200円/1人(最低5人以上)と低コストで導入できる。API連携やプラグインによって、カレンダーやWebフォーム作成などの拡張機能サービスのほかに、「sansan」や「freee」、「マネーフォワード」 などの外部サービスと連携可能だ。
https://www.kincone.com/

AKASHI
「AKASHI」はPCやスマホだけでなく、静脈認証や顔認証など多彩な打刻機能を搭載したサービスだ。テレワークを管理するテレワーク機能や36協定設定、シフト管理も行える。連携できるサービスは給与計算だけでなく、労務管理やPCログ、コミュニケーションツールなど多岐にわたる。
https://ak4.jp/

まとめ

勤怠管理と給与計算業務は従業員数が多ければ多いほど、担当者への負担や人的ミスのリスクも増える。これらは毎月必ず発生する業務のため、積極的に効率化すべき内容の一つだろう。勤怠管理・給与計算システムは各サービスによって搭載している機能が異なるため、導入前にコストや性能を比較して自社に最適なものを選択しよう。