プレゼン資料をアップデート! テンプレ利用と応用法 Canva活用その2
さまざまなコンテンツの優れたデザインテンプレートを提供している「Canva」の担当者に、オフィスで使えるコンテンツ作成のコツを伺うシリーズ。2回目となる今回は、プレゼン資料を簡単にアップデートできる技を教えてもらいました。美デザインのプレゼン資料を短時間で仕上げたい方は必見です。
テンプレをいじるとデザインが崩れてしまう、思った通りにアレンジできない!?
プレゼン資料を作成するツールとしては、パワーポイントが代表的です。用意されているテンプレートを使えば簡単に優れたデザインの資料が作成できるため、お使いの方も多いでしょう。
ただ、自社の資料はオリジナル性が高いものです。要所にグラフを入れるなど、すべてをテンプレート通りに作るわけにはいきません。とはいえテンプレートをアレンジすればするほど、デザインは崩れてしまいますよね。画像や動画が思うようにはめ込めず、時間がかかってしまうこともあります。
ではCanvaのプレゼンテーション機能はどうかというと、直感的に操作が可能で高いデザイン性をキープしたまま資料を完成させられます。発祥はオーストラリアながら、日本のビジネスシーンでよく使われる色やデザインを研究してある豊富なテンプレートから選べるのも使いやすいところです。
プレゼン資料のテンプレートを応用するだけでOK
まずは「Canva」にアクセスし、トップページから「プレゼンテーション」のアイコンをクリック。プレゼンテーションの比率や種類を選ぶと作成画面が立ち上がり、デザインテンプレートが表示されます。
テンプレートを選ぶ際、イメージに適しているのはもちろんのこと、資料の特徴に合ったデザインを選んでおくと編集が簡単です。写真をたくさん使うなら画像が多めに入ったもの、イラスト満載にしたいならイラストがたくさん入ったもの、グラフを活用するならグラフを入れ込んだページがあるものなどを意識して選ぶと使いやすくなります。
なお、Canvaでプレゼン資料を作成する際のコツとして、担当者に教えてもらったのは以下の5点です。順に操作を解説します。
見出しを立てる
図形を変形させる
イラストの変更
グラフを作る
パワーポイントやPDF形式でダウンロードする
見出しを立てる
① テンプレートを選択したら、左側のバーにある「テキスト」をクリック。
② 「見出しを追加」をクリックすると、編集画面に「見出しを追加」という大きな文字が現れる。
③ 上部のテキスト編集バーを操作しながら「見出しを追加」を編集する。
図形を変形させる
① 左側のバーにある「素材」をクリック。
② 「図形」から好みのオブジェクトを選んでクリック。サイズ変更のほか、縦横比や矢印の方向を変えるなど変形が可能。
※「グラフィック」から選ぶとサイズ変更しかできない。変形させたいなら「図形」から選ぶ。
イラストの変更
イラストを多用しているテンプレートには、テンプレートページの最後にイラストセットが用意されている。各イラストをクリックしてコピーし、イラストを入れ込みたいページに移動してペーストする。
似ているテイストの別素材を探したい場合は、画面上側にある「i」マークをクリックし、表示されるバーの中から「似ているアイテムを表示」をクリックすると、イラスト候補が表示される。
グラフを作る
① 左側のバーにある「素材」をクリック。
② 検索窓に「グラフ」と入力すると、さまざまなグラフアイテムが表示される。
③ テンプレート内のグラフアイテムをクリックすると、左側に編集画面が現れる。
④ 編集画面下「データを追加する」をクリックし、CSVやスプレッドシートをアップロードすることも可能。
パワーポイントやPDF形式でダウンロードする
① 編集が終了したら、画面右上の「共有」をクリック。
② 「ダウンロード」をクリック。
③ 「ファイルの種類」で「PPTX」や「PDF」を選ぶ。
④ 「ダウンロード」をクリック。
テンプレ応用でプレゼン資料を作成してみた
教えてもらった機能を使って、Canva上でプレゼン資料を作成してみました。
新規顧客に会社の対象年齢層を知ってもらうイメージです。
【テンプレート】
会社のイメージに沿ったデザインを選びました。グラフが見やすく、親しみを持ってもらえそうなテンプレートです。
【編集中】
グラフの数値を編集中です。左側に現れるグラフ編集画面でサクサク編集できます。修正も編集画面上で行えるので便利。
【編集後】
下部に会社のロゴを入れました。編集作業にかかった時間は、トータルで15分程度。もとのテキストを完成させてから取り組めば、もっと早く作業が進むでしょう。
まとめ
誰でも美しいデザインのオリジナルプレゼン資料が作成できるCanva。実は、PDFやパワーポイントでダウンロードしたものをプレゼンするだけでなく、Canvaの編集画面上からもプレゼンテーションを開始させることができます。Canvaならではの演出機能などを使うことができるため、より余裕を持ってプレゼンに挑めるのが嬉しいところ。その方法は、第3回に解説します。